Appleが来週開催するWWDCで、自社のソフトウェアポートフォリオ向けに新たなAI機能を発表するであろうことに注目が集まっているが、同社は新たなパスワード管理アプリも発表するとBloombergは報じている。
Appleはこのアプリを「Passwords」と名付け、ユーザーがさまざまなウェブサイトやデバイスに素早くログインし、複雑なパスワードを生成して安全に保存できるようにするという。このアプリでは、サードパーティーのサービスからパスワードをインポートすることもできると、この取り組みに詳しい関係者はBloombergに語っている。
機能群だけから判断すると、Passwordsは明らかに、「1Password」「LastPass」「Bitwarden」など人気のパスワード管理アプリと競合するものだ。
その他の機能としては、ユーザーのログイン情報をリストアップし、サービスの種類(バンキング、ストリーミングサービス、ソーシャルメディアなど)に基づいて分類する機能、手入力のパスワードを「Face ID」や「Touch ID」に置き換える機能、認証情報を求められた際の自動入力機能などがあるという。
このサービスはAppleによって運営・所有されることを考えると、「iOS」「iPadOS」「macOS」の各プラットフォームに深く統合される可能性が高く、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢になるはずだ。このアプリが「iCloudキーチェーン」(異なるデバイス間でパスワードを保存・同期するAppleの既存サービス)を利用していることも助けになる。これにより、よりシームレスな導入が可能になるはずだ。
Passwordsは無料でダウンロードでき、iOS 18、iPadOS 18、macOS 15で利用可能で、「Vision Pro」や「Windows」PCでも動作するとBloombergは伝えている。正式な情報は、米国時間6月10日に開幕するWWDCの基調講演で明らかになるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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