「Pixel 9」シリーズ、発売時期はいつ?--デザインはiPhone風に、「XL」モデルも登場か

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 編集部2024年05月13日 07時30分

 先週、Googleは「Pixel」スマートフォンのラインアップに「Pixel 8a」を追加した。この製品は、「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」に加わることになる。Pixel 8と8 Proは確かな性能、長いサポート期間、革新的なAI機能を備えているが、発売されたのは2023年10月だ。人々の目はすでに、2024年内に登場するとみられる「Pixel 9」シリーズに向けられている。

Pixel 9 Pro XLのものとされるレンダリング画像
Pixel 9 Pro XLのものとされるレンダリング画像
提供:MySmartPrice/@OnLeaks

 今のところ、Pixel 9シリーズに関しては断片的なうわさしかないが、この記事では特に重要と思われる情報をまとめた。

発売は2024年秋か

 Googleは例年、10月に新型Pixelを発売する。Pixel 8シリーズ、「Pixel 7」シリーズもこの時期に発売された。今のところ、製品発売のタイミングが大きく変わることを示唆するうわさはないため、Pixel 9シリーズが年内に登場する可能性は高い。

Pixel 8 Pro
Pixel 8シリーズは2023年10月に発売された
提供:Andrew Lanxon/CNET

 10月に先立つ5月には、Googleの年次開発者会議「Google I/O」が開催される。今回のGoogle I/Oでは、Pixel 9が予告される可能性がある。

Pixel 9は3モデル編成か

 2022年末にAndroid Authorityが伝えたリーク以来、Pixel 9は従来の2モデル編成ではなく、3モデル編成になるという根強いうわさがある。具体的には、標準モデルのPixel 9に加えて、上位の「Pro」シリーズに大型モデルと小型モデルの2種類が用意されるという。

 小型のProモデルは標準モデルに近い大きさとなるが、従来は大型モデル限定だった高性能カメラが搭載される可能性があるという。一方、大型のProモデル(仮称「Pixel 9 Pro XL」)は、同じハイエンド仕様ではあるが、より大きなディスプレイを搭載する。

 この構成はAppleの戦略に近い。Appleは、標準モデルの「iPhone」に加えて、カメラを強化したProモデルを2種類のサイズで用意し、3モデル編成で展開することが多い。

iPhone風のデザイン?

 iPhoneといえば、Pixel 9シリーズは「iPhone 15」シリーズを思わせるデザインになるといううわさもある。著名なリーカーのOnLeaksが入手し、MySmartPriceが公開したレンダリング画像を見ると、Pixel 9 Pro XLは金属製のフラットな側面を持ち、背面パネルは最新のiPhoneをほうふつとさせる。

 リーク画像からは、背面のカメラバーがこれまでと大きく違うことが見て取れる。従来のPixel端末では、硬質なカメラバーが端末の幅いっぱいに広がり、側面までくるむように一文字に配置されていた。しかし公開されたレンダリング画像を見る限り、新しいカメラバーは楕円形で、端末上部の中央におさまるように配置されるようだ。

Pixel 9 Pro XLのものとされるレンダリング画像
Pixel 9 Pro XLのものとされるレンダリング画像
提供:MySmartPrice/@OnLeaks

 ディスプレイのサイズに関する具体的な情報はまだないが、標準モデルは約6.1インチ、小型のProモデルも同程度のサイズになるとみられている。大型のProモデルについては、現行のPixel 8 Proと同じ約6.8インチのディスプレイが搭載される見込みだ。

カメラ性能は大きな変更なしか

 カメラのスペックはまだ全貌が明らかになっておらず、筆者を含めて、フォトグラファーが興奮する要素は今のところほとんどない。しかし、Pixel 9シリーズのサイズに関するうわさから推測すると、小型のProモデルにも望遠ズームを含む三眼構成のカメラシステムが導入されることになりそうだ。現在、望遠カメラは大型のPixel 8 Proにしか搭載されていない。

 これは、高性能だが小ぶりなスマートフォンがほしい人には朗報だ。GoogleがAppleにならって、大型のProモデル限定の機能を用意するかどうかはまだ分からない(例えば「iPhone 15 Pro Max」には、より小さい「iPhone 15 Pro」にはない光学5倍ズーム機能が搭載されている)。

新しいTensorプロセッサー

 Googleが新世代の純正プロセッサーを発表することはほぼ確実視されており、名称は「Tensor G4」となる可能性が高い。Tensorはきわだって強力なチップではないが、Googleによれば、オンデバイスAI向けに最適化されている。この特長は次世代のTensorにも受け継がれるだろう。

Android 15を搭載か

 Pixel端末は、GoogleのモバイルOS「Android」の最新機能をアピールする場でもあるため、Pixel 9シリーズには最新の「Android 15」が搭載される可能性が高い。Android 15は5月のGoogle I/Oで正式発表される見込みだが、初期の開発者向けプレビューにはプライバシーやカメラ制御に関する機能を強化する設定が盛り込まれている。

 Android Authorityによると、目玉の新機能として衛星通信機能が搭載される可能性もあるという。これは、衛星通信を利用した緊急SOS機能を持つiPhoneへの対抗策となる。

Android 14のロゴ
Pixel 8はAndroid 14を搭載していた
提供:Andrew Lanxon/CNET

 生成AI関連の機能も強化される見込みだ。Pixel 8と同様に、少なくとも7年間のソフトウェアサポートが提供されることを期待したい。そうなれば、2031年まではPixel 9シリーズを安心して使い続けられる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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