アウディ ジャパンは4月25日、「Audi charging hub 紀尾井町」をオープンすると発表した。
4月26日に開設し、電気自動車(BEV)を同時に2台まで急速充電できる。
Audi charging hub 紀尾井町は、蓄電池を備えたBEV向けの急速充電施設で、住所は東京都千代田区麹町5丁目7‐14。アウディの正規ディーラーとして同社初の電気自動車「e-tron」などを取り扱う「Audi City 紀尾井町」と、道路を挟んで隣接する。
Audi charging hub 紀尾井町は、1基につき2つのポートを持ち、1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台当たり最大120kWで充電可能で、充電規格は「CHAdeMO 2.0.1」。CHAdeMOアダプターには非対応となる。
2023年1月20日に発表したパワーエックスとの事業提携に基づき、パワーエックスの蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger」を採用。充電需要の低い時間帯に内蔵の蓄電池にカーボンニュートラルの電気を蓄え、充電需要が高まる時間帯に充電を提供。同施設の屋上には、太陽光パネルを設置し、運営に必要な電気を補うという。
利用は、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェのBEVオーナーを対象に提供する「プレミアム チャージング アライアンス」(PCA)のメンバーのほか、一般利用も可能。ただし、1基2口はPCAメンバー専用基として運用する。利用料金は、PCA月額会員は1分ごとに75円、PCA都度会員は200円、一般利用は250円。
Audi charging hub 紀尾井町のオープンを記念して4月26日から6月30日までの約2カ月間、全BEVユーザーを対象に充電サービスを無料で利用できるキャンペーンを実施する。二次元コードを読み取って必要情報を入力することで、1ユーザーにつき期間中最大2回まで、30分無料の急速充電が利用可能だ。
すべてのBEVモデルユーザーを対象として急速充電の利便性を提供することで、「充電拠点不足」「自宅で充電できない」「充電にかかる時間が長い」といった都市部における電気自動車の課題解決を目指すとしている。
Audi charging hub 紀尾井町は、東京都心でも特にオフィスやホテル、商業施設、官公庁などが密集するロケーションとなり、電気自動車の充電を取り巻く課題が深刻化しやすく、急速充電拠点のニーズが高いエリアになるという。また、世界のアウディ全体でも7番目、欧州以外では初の拠点としている。
アウディ ジャパン ブランドディレクターを務めるマティアス シェーパース氏は「Audi charging hubの1号店は、アウディのインゴルシュタット工場から100kmほど離れたニュルンベルクの街に作られた。見せてもらって、日本に導入したいという強い気持ちでいっぱいになった。当時の本国は『電気自動車にあまり興味がない日本に、なぜ建てるのか』という冷めたリアクションだったが、情熱が伝わり2年前ほどに方向性が(建てる方に)変わってからは多大なサポートをいただいた」と振り返る。
また、本国となるドイツから、AUDI AGでSpokesperson Audi e-tron GT,Audi Q8 e-tron,electric mobility,automated drivingを務めるChristian Hartmann氏が、ビデオ会議でコメント。「Audi charging hubのロケーションは、アクセスが良い、商業施設が隣接しているなどの条件が揃ったところを選んでいる。都心部にはまだ十分な充電施設がなく、急速充電でもないため、アウディだけでなく、すべてのEVドライバーに利便性を届けることが目標だ。実際にcharging hubは4万回以上使われており、6割以上がリピーターでポジティブな反応をもらっている。東京も(都市部と)同様な課題を持っているため、車の充電におけるプレミアムな体験を提供できる」と話した。
なお、Audi charging hubは、紀尾井町に次いで東京の芝公園にもオープンする予定だという。
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