ロスゼロは4月25日、シナネンホールディングスと共同で、販路を失った食品を「置きロス・ゼロβ」として、シェアオフィス「seesaw」(シーソー)に設置する実証実験を行うと発表した。
販路を失った食品で構成する置きロス・ゼロβは、各食品の「ロスの原因や背景」を棚に記載し、利用者の食品ロスへの理解を促進する。設置食品のさらなるロスを回避するため食べきり式で行い、毎回変わる商品によって、わくわく感を演出するという。
また、QRコード決済を導入することで利用者の利便性を向上させ、CO2削減量を設置事業所で可視化する。置きロス・ゼロβの設置により、「おやつが欲しい」「小腹を満たしたい」という事業所内のユーザーのニーズを、そのまま社会貢献につなげられるという。
ロスゼロによると、日本では年間523万トンの食品ロスが発生している。これらの食品が食べられることなく廃棄されると、生産、流通、消費に投じられた資源とエネルギーが無駄になると共に、焼却による二酸化炭素の発生や、埋め立て時のメタンガスの排出にもつながり、環境負荷が生じる。
設置場所となるseesawは、シナネンホールディングスが運営する、脱炭素や環境に関わる企業が集まるシェアオフィス。今回の実証では、seesawの入居者を対象に置きロス・ゼロβを利用してもらうことで、利用頻度、商品ラインナップ、利便性等を検証し、サービスの品質向上につなげる。
ロスゼロとシナネンホールディングスは、食品の消費に伴うCO2排出の削減量を可視化して表示する環境配慮型「置き食品」によって、脱炭素に取り組んでいくという。
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