米Yahooは米国時間4月2日、人工知能(AI)を活用したニュースアプリを提供していた新興企業Artifactを買収したと発表した。買収の条件は明らかにしていない。両社はThe Vergeに対し、この買収の主目的はArtifactの技術だと述べた。Artifactの従業員はすでに転職したか、今後退職する予定だという。
Artifactは、Instagramの共同創業者であるMike Krieger氏とKevin Systrom氏による革新的なニュースアプリを手掛けていた新興企業だ。同社のアプリはAIを使い、個人のニュース閲覧習慣に基づいてキュレーションされたコンテンツやカテゴリーを配信していた。このアプリは一定の支持を得たものの、最終的には両氏が想定していた規模に達することができず、2月に提供を終了した。
「このような形で継続的な投資を正当化できるほど、市場機会が大きくないという結論に達した」と、両氏はその際、Mediumに投稿した。この決定に対し、特に関心のある記事を提供するアプリのAIを頼りにしていた多くのArtifactユーザーから、落胆の声が上がった。
YahooはArtifactのレコメンデーションエンジンを「Yahoo News」などの自社サービスに統合する予定で、Artifactを独立したアプリとして提供することはないとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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