睡眠や覚醒状態などベッド上の患者情報をスマホで確認--スマートベッド活用で病院DXを推進

 フロンティア・フィールドは3月25日、同社が開発・提供する医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」と、パラマウントベッドが提供する「スマートベッドシステム」の連携を発表した。これにより日病モバイルの端末で登録されたデータを閲覧できるようになり、医療従事者が院内どこにいても、ベッド上の患者のさまざまな情報を把握できるようになる。

日病モバイル日病モバイル
 

 日病モバイルは、2020年1月にサービスの提供を開始。現在は、全国66施設(導入予定を含む)、3万人以上の医療従事者が利用する実績がある。

 スマートベッドシステムは、独自のセンサーにより、ベッド上の患者が身体に何も装着することなく患者の体動(寝返り、呼吸、心拍など)を検出できるシステムだ。患者の情報(睡眠、覚醒、離在床、呼吸数、心拍数など)を連続測定するほか、他社機器との連携でさまざまな生体情報の一元管理が可能だ。

スマートベッドシステムスマートベッドシステム

 同システムが発信する患者の状態変化(睡眠、起き上がり、離床等)に関する通知を端末で受信できるため、いち早く対応することが可能となるほか、業務効率化により医療従事者たちの働き方改革にもつながるとしている。

 導入は、第一弾として、6月より医療法人せいわ会 大阪たつみリハビリテーション病院の全120床にてサービスの導入が決定しているという。

大阪たつみリハビリテーション病院の全120床にて導入予定
大阪たつみリハビリテーション病院の全120床にて導入予定

 このほか、フロンティア・フィールドは板倉病院と病院DX推進に関する協定も締結したことを発表した。板倉病院は、千葉県船橋市の機能強化型在宅療養支援病院・救急告示病院として、地域に密着した都市型中規模病院。

 船橋市は、中核市・保健所政令市として、人口約64.5万人に対して、2次救急病院が9カ所と、人口に比して医療インフラが不足。加えて、医療従事者の確保の課題を抱えている。

 こうした背景から、板倉病院は2020年にPHS停波に伴うインフラ整備として、日本で初めて日病モバイルを導入していたという。

 導入後は、PHSの代替として通話機能を利用するだけでなく、スマートフォンならではのグループチャットなどの機能を活用した結果、職員同士のコミュニケーションの円滑化や業務効率化に成功。離職率ほぼ0%や、会議時間の短縮、採用強化を実現。

 このような経緯や実績から、両者はさらなる病院DX推進を行うため、協定を締結した。同社によると、今回の板倉病院との協定締結は、病院として初のケースになるという。

 同協定を通じて、板倉病院が先進的な病院DXに関するモデル病院となることを目指し、新サービスの開発や新機能の検討および、実装を協力して実施していく。

 また、板倉病院では、病院DXのシステム構築の受入れのほか、病院DXの現場の見学を希望する者の受入れ、講演会、学会などでの事例発表も行う予定。

 なお、フロンティア・フィールドは4月1日より、「株式会社メドコム」へ社名変更する。これに伴い、同社が開発・提供する日病モバイルも「メドコム」に名称を変更予定だ。

4月1日より名称変更
4月1日より名称変更

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