街に繰り出そうという人へ。Metaの「Ray-Ban Meta」スマートグラスは今週から、ある新機能のおかげで仮想ツアーガイドのような役割を果たすようになるという。
現在はベータ段階にあるこの機能は、ランドマークを見ながらリクエストするだけで、それに関する情報が得られるというもの。スマートグラスに内蔵されている「Meta AI」は、装着者が見ているものを特定するだけでなく、その構造物の歴史などの興味深い情報を提示する。
ランドマーク認識機能は、Metaの最高技術責任者(CTO)を務めるAndrew Bosworth氏が「Threads」への投稿で発表した。同氏はこの投稿で、Ray-Ban Metaスマートグラスを通して見たサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの映像を紹介している。映像の下には、特定された橋の名称だけでなく、「International Orange」と呼ばれるその象徴的なオレンジ色が選ばれたのは、霧の中でも見えるようにするためだったという説明が表示されている。色とりどりのビクトリア様式住宅が並ぶ「ペインテッドレディ」の映像には、それらの住宅が1892~1896年の間に建てられたという情報が添えられている。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏も、モンタナ州の山中にある「ルーズベルトアーチ」に対してこの機能を適用した様子を「Instagram」に投稿した。
Metaは、それ以外の詳しい情報を多くは提供しておらず、この機能がどこで利用できるかについても説明していないが、複数の場所に対してこの機能を適用した様子が紹介されていることから、任意の主要なランドマークまたは建造物に対して動作する可能性が高い。
この機能はベータ段階にあり、米国ではウェイトリストに登録できる。「より多くのユーザーがこの機能を利用できるよう当社が取り組む間、ベータ版をまだ利用できない人はウェイトリストに登録できる」と、Bosworth氏は記している。
Metaの現行のRay-Banスマートグラスは2023年に発売されたばかりで、価格は299ドル(約4万4000円)から。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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