サムスンは1月、「Galaxy Ring」をサプライズ予告したが、中国のモバイル機器メーカーであるHONORも、早ければ2024年中にスマートリングを発売する予定であることが分かった。
同社の最高経営責任者(CEO)George Zhao氏は米国時間2月27日、Mobile World Congress(MWC)でのCNBCの取材に対して、「当社の社内にはこの種のソリューションがあり、現在その部分に取り組んでいるため、将来はみなさんにHONORリングを提供できるだろう」と語った。
その未来はそう遠い先のことではない。HONORはその後、米CNETの取材に対して、このリングが2024年中に発売される予定であることを明らかにした。同社が急成長するスマートリング市場に参入すれば、少数の企業によって支配されているウェアラブル市場に、消費者の選択肢が増えることになる。この市場のリーダーは著名人が使っていることで有名なOuraだが、最近参入したMovano Healthも、女性の健康に焦点を当てた「Evie Ring」で一定のシェアを獲得しつつある。
今週のMWCで実物が披露されたサムスン電子のGalaxy Ringも、2024年中に発売されるとうわさされている。またBloombergの報道によれば、Appleもスマートリングのアイデアを試しているという。
HONORのリングは、すでに市場に出回っているスマートリングに倣って、ユーザーの心拍数、睡眠統計、体温、運動、健康状態などをトラッキングするものになる可能性が高い。
サムスンはMWCで、Galaxy Ringは心拍数、呼吸数、睡眠時の動き、入眠潜時(眠りに入るまでにかかった時間)の4つの指標をトラッキングできるほか、月経周期や妊娠可能性も追跡できると述べた。Galaxy Ringは、ヘルスケアアプリ「Samsung Health」を中心とした総合的な取り組みの一環であり、同社はこの取り組みで、Galaxy Ringや「Galaxy Watch6」で収集した健康データをAIに分析させることを目指している。
HONORのスマートリングでも同様のアプローチが採用される可能性が高い。Zhao氏は、AIはパーソナライズされた健康トラッキングを提供するための不可欠なツールだと発言している。
同氏は、CNBCの取材に対して、「このハードウェアの機能は、AIを使用したアプリと連携して、ユーザーに合わせた専門的なトレーニングメニューを作ることができる。それらのアプリはユーザーの習慣や健康データを調べて、専門的なアドバイスを提供できるためだ」と述べた。「私は、AIがこの種のアプリケーションを大きく変えると考えている」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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