ふろしきや、長野での計3日間のトレインワーケーションで位置把握システムの実証実験

 ふろしきやは1月31日、長野県内7地域と提携し、「レボ系ワーケーション」を1月22~26日の期間で実施したと発表した。

 今回のイベントでは、長野県千曲市(ちくまし)を核に、期間中乗り降り放題のデジタルフリーパスを持ちながら、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」や「SR-1」車両を合計3日間貸し切るトレインワーケーションを実施。独自の取り組みを参加者に体験してもらいながら、上田市、東御市、立科町、小諸市、佐久市、御代田町、軽井沢町の7市町村と、鉄道事業者の協力の元、出会いと対話を約30人が体験したという。

 なお、ふろしきやが2023年に実施した、平日昼間の稼働率が低い温泉旅館をワークスペースとして活用する企画「湯治ワーク」では、ワーケーション参加者がどの温泉旅館に滞在しているか分からず、交流ができないという課題があったという。

 そこで今回は、スマートトラッカーを活用してワーケーション参加者の現在地を把握できる位置把握システム「消えログ」を活用。列車から降りて周遊する参加者や、列車内に残る参加者を把握し、効果的な交流を促進する実証実験を実施したとしている。

消えログの仕組みと画面イメージ
消えログの仕組みと画面イメージ

 消えログは、千曲市のワーケーション参加者であるクリエイターズ・ラボとふろしきやが協働で開発。NFCタグの活用といった実験を繰り返した結果、NFCタグに端末をかざすといった能動的な行動不要で位置関係を取得できるスマートトラッカーを活用している。今後は、人の回遊と交流を促進するツールとして消えログを活用し、他地域と連携して人の出会いが生み出す体験、交流による化学反応の促進をサポートしていくという。

 またふろしきやは、レボ系ワーケーションを、開放的に対話や交流ができる環境を提供することで参加者の価値観や行動を変え、インパクトあるプロジェクトや事業を自然発生的に生み出す、長野県千曲市発のワーケーションスタイルと定義したとしている。

「レボ系ワーケーション」が目指す構造
「レボ系ワーケーション」が目指す構造

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