人工知能(AI)の需要が増すにつれ、AIを開発するための技術力を備えた専門家の需要も高まっている。その結果、教育機関は高まる需要への対応という課題に直面している。こうした状況を受けて、テキサス大学サンアントニオ校(UTSA)は新たなカレッジを立ち上げる。
UTSAは米国時間1月19日、AI、サイバーセキュリティ、コンピューティング、データサイエンス、その他の関連する学問分野に特化した新たなカレッジを設立する構想を発表した。プレスリリースによると、これらのテクノロジーが急速に進歩する状況で、イノベーションを促進して研究を進める狙いがあるという。
現在、これらの学位プログラムはUTSAの4つのカレッジに分散している。カレッジの新設により、関連するすべての学位を1カ所に集約することで複数分野にまたがるコラボレーションを促進し、関連学位の枠を越えた学術的ニーズへの対応を強化できるとしている。
AIブームの到来以降、UTSAではAI、サイバー、コンピューティング、データサイエンス関連の学位プログラムに進学する学生数が急増し、現時点で6000人近い学生が在籍しており、2019年比で31%増加したという。
今回の発表では、サイバーセキュリティとデータサイエンスの人材が世界で約350万人不足しているという報告を引用し、専門知識を身につけた労働力の必要性を強調している。
高等教育機関はAIによって否応なく既存のやり方を見直すよう迫られており、UTSAのようにAI関連の課程を調整するところもあれば、カリキュラムにAIを組み込むことを選択するところもある。つい先ごろ、アリゾナ州立大学は高等教育機関として初めてOpenAIとの提携を発表し、法人向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」を導入すると発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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