UX（ユーザ体験）関連事業のビービット、12億円調達--生成系AI等の先端技術活用強化

　ビービットは1月10日、山陰合同銀行、ベネッセホールディングス、三菱地所、楽天証券、Turn Cloud Technology Serviceなどを引受先とした第三者割当増資により、シリーズBラウンドで総額12億円の資金調達を実施したと発表した。累計資金調達額は、約37億円となる。

　2000年創業のビービットは、デジタル技術を活用したUX（ユーザ体験）の戦略立案・設計・改善によるビジネス成果創出の支援を事業としている。また、その基盤となるSaaSも提供している。

　2020年7月に創業以来初めてとなる25億円の外部資金調達を実施し、台湾のMarTech企業Omniscient（現beBit TECH）を買収。Omniscientが開発するEC向けCRMソリューション「OmniSegment」を国内でリリースするなど、積極的なグローバル事業の拡大とソリューション強化を推進している。

　さらに、AI研究者である矢野和男氏の社外取締役就任や、OmniSegmentでの生成系AI機能のローンチなど、先んじて最先端技術のUX活用に動いているという。

　今回調達した資金は、さらなるソリューション強化および、人材採用を含む組織体制の強化のために使用する。AIなどの先端技術への投資を積極的に行い、グループ全体で各グローバル拠点の知見を蓄積・共有しながら、「UX×テクノロジー×グローバル」のケイパビリティを強化する。

　同時に、山陰合同銀行、ベネッセホールディングス、三菱地所、楽天証券、Turn Cloud Technology Serviceとの業務提携を通じて、互いの事業拡大を目指していくという。