NVIDIAは米国時間1月8日、「CES 2024」の開幕を前にした特別講演で、「RTX」グラフィックスカードの新シリーズ「GeForce RTX 40 SUPER」を発表した。最上位の「GeForce RTX 4080 SUPER」では、動画と画像をそれぞれ従来の1.7倍および1.5倍速で生成できるという。
「今年のCESでは、生成AIやAI PCが大きな話題を占めるだろう」と、NVIDIAで製品管理担当シニアディレクターを務めるJustin Walker氏は記者会見で語った。
消費者向けAIの分野において、NVIDIAはパーソナルコンピューターを、Metaの「Llama 2」などの大規模言語モデルを個人で利用するためのプラットフォームと位置付けている。
GeForce RTX 40 SUPERシリーズには、「GeForce RTX 4070 SUPER」「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」およびGeForce RTX 4080 SUPERの3つのモデルが含まれ、いずれも1月から発売される。価格はそれぞれ、599ドル(約8万6000円)、799ドル(約11万5000円)、999ドル(約14万4000円)だ。
複数のPCメーカーが、RTX製品を搭載した新たなノートPCを投入する予定で、NVIDIAはこれらのPCを「AI対応」と称している。具体的には、Acer、ASUSTeK Computer、Dell、HP、Lenovo、Micro-Star International(MSI)、Razer、サムスンなどが、早ければ1月から出荷を開始するという。
NVIDIAは10月にリリースしたプログラミングライブラリー「TensorRT-LLM for Windows」に基づき、クラウドサービスと連携して大規模言語モデルを訓練するためのワークステーションとしてのパーソナルコンピューターを強調した。
同社は8月に発表したPC向けソフトウェア「AI Workbench」のベータ版を1月中にリリースする予定だ。これにより、プログラマーは「Hugging Face」などのリポジトリーから言語モデルを取得し、NVIDIA独自の「DGX Cloud」を含むクラウドなどに送信できる。新たなRTX製品はローカルPC上で「推論と軽いカスタマイズ」に利用できるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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