中国の字節跳動(バイトダンス)傘下のTikTokが、インドネシアのECプラットフォーム大手Tokopediaの株式の過半数を取得し、15億ドル(約2200億円)を投資することで合意した。
合意に基づきTikTokは、Tokopediaの「支配持ち分」を取得し、事業支援の一環として15億ドルの投資を「長期的に」実施していくという。
TikTokは、Tokopediaへの出資比率を明らかにしていないが、報道によると75.01%とみられる。残りの株式は、Tokopediaの現在の親会社であるインドネシアの技術系複合企業GoToが保持する。TikTokは、北京を拠点とするバイトダンスの傘下にあるが、シンガポールとロサンゼルスにグローバル本社を構えている。
TikTokとGoToの契約手続きは、2024年第1四半期に完了するとみられる。
この9月にインドネシア政府は、ユーザーデータと中小の実店舗型小売業者の保護に必要だとして、ソーシャルメディアプラットフォームでのEC取引を禁止していた。これは、「TikTok Shop」に大規模な投資を行い、東南アジア、特にインドネシアでECプラットフォームを推進するというTikTokの当初の計画に打撃を与えるものだった。
インドネシアのEC市場は、2023年の620億ドル(約9兆円)から2025年には820億ドル(約12兆円)、2030年までに1600億ドル(約23兆円)の規模に拡大すると予想されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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