アップルが10月31日に開催したスペシャルイベント「Scary Fast」では、M3チップファミリーを搭載した新しいMacBook Proと24インチiMacが登場した。
スペシャルイベントで行われるアップルの製品発表は、毎回映画のように作り込まれた映像として定評があるが、今回のScary Fastは9月に発売したiPhone 15 Pro Maxを使って撮影、新しいMacBook Proで編集していたことを明らかにした。
アップルが公開した約2分ほどのメイキング映像では、iPhoneを取り付けたドローンや、USB Type-Cに変わったインターフェースで接続した機器を駆使して撮影する様子などが見られる。
複数のiPhone 15 Pro Maxを使って映像を撮影しているほか、iPhone 15 Pro、Blackmagic Cameraアプリ、Tentacle Syncを製作に取り入れているという。Bluetooth経由で接続したTentacle Syncは、タイムコードを生成し、製作を通してMacやプレビュー画面など、セットにあるすべてのデバイスを同期。製作時は、ケージやリグなどのBeastgripアクセサリも使用している。
iPhone 15 Proシリーズでは、Apple LogエンコードのProResを最大4K60fpsで外付けドライブに録画できるようになった。さらに、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、カラーワークフローの世界標準であるアカデミーカラーエンコーディングシステム(ACES)規格に対応した世界初のスマートフォンでもあるとしており、こうした舞台裏を明らかにすることで、プロ向けのビデオカメラに匹敵するとアピールする狙いがある。
なお、制作陣も一流ぞろいで「Jim: The James Foley Story」や「Living with Lincoln」で知られる、ドキュメンタリー映画製作者のブライアン・オークス氏が指揮する。
「クレーンもあれば、移動式の撮影台もある。映画製作者が望む機材がすべてそろい、皆がよく動いて自分の仕事をしている。とてもエキサイティングで活気に満ちた現場」とオークス氏はコメントした。
また、製作にアドバイスを提供したのは、「トップガン マーヴェリック」「ターミネーター:ニュー・フェイト」などのクレジットに名を連ねる、プロのワークフローのビデオスペシャリストであるAppleのジョン・カー氏、「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「アバター」「アイアンマン2」などの製作に携わったジェフ・ウォズニアック氏という。
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