任天堂、ゲーム大会に関するガイドライン--非営利で小規模な大会は申請なく開催可能に

 任天堂は、同社が著作権を有するゲームを使用するゲーム大会について、ガイドラインを10月24日付けで公表した。個人が主催する非営利で小規模なゲーム大会(コミュニティ大会)については、ガイドラインを遵守した上で主催することに対して、著作権侵害の主張を行わないとし、申請なしでも開催できる。掲出されたガイドラインは、日本国内で開催されるコミュニティ大会、または日本国内に居住する方が主催するコミュニティ大会に適用されるもので、2023年11月15日に発効するものという。

 ガイドラインには、対象としているコミュニティ大会について、個人が主催者し、個人または非営利のチームが出場者であるもの。あわせて、「オンラインで300人以下、またはオフラインで200人以下の出場者がプレイする小規模なゲームの競技大会であるもの」としている。

 成人の主催者は、オフラインのコミュニティ大会の出場者から、一人につき2000円(税込)以下の出場料を徴収すること、あわせてオフラインのコミュニティ大会の観客から、一人につき1500円(税込)以下の観戦料を徴収することが可能という。ただし、徴収する出場料および観戦料は、大会設営費用に充てる目的のみに利用することとし、景品購入費用には充てないこと、また、徴収する出場料および観戦料の総額は、大会設営費用の総額を超えないようにすることを求めている。

 あわせて、出場料または観戦料を徴収する場合、主催者は、出場者および観客に対して、徴収された出場料や観戦料が大会設営費用に充てられることを明示するとともに、出場料、観戦料や景品購入費用を含む大会の開催費用に関する全ての会計書類を、誰もが閲覧可能なウェブサイトやSNSに直ちに掲載し、公開することを求めている。また、コミュニティ大会の開催において、スポンサーなどの第三者から物やサービス、金銭などの提供を受けることはできないとしている。

 このほか、コミュニティ大会の名称のなかに任天堂の社名やロゴ、ゲームタイトルなどの商品やサービスの名称、キャラクター名などの任天堂のゲームから採用された名称、その他の任天堂の商標や知的財産のほか、これらを省略または改変したものを使用することはできないという。コミュニティ大会の会場内やウェブサイト、告知物などには「この大会は、任天堂の協賛・提携を受けたものではありません。」という文言を記載する必要がある。

 任天堂側では、掲出しているガイドラインならびにQ&Aについては随時更新されるため、コミュニティ大会の告知および開催前には、必ず最新のガイドラインおよびQ&Aを確認するとともに、ほかの任天堂のガイドラインに特別の定めがある場合は、そのガイドラインにも従うように求めている。

「ゲーム大会における 任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」

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