「Opera」の開発チームは、仕事(や遊び)を効率よくこなしたいというユーザーの望みを理解している。人工知能(AI)が急成長している現代において、それは「Aria」のような機能を利用し、日常生活にどんどん組み込めるようになることを意味する。
OperaのプロダクトディレクターJoanna Czajka氏は、「今年、OperaユーザーとAIのインタラクションをより優れたものにするべく、ブラウザーの設計を見直した。今回のリリースでは、最も重要な場所でのユーザー体験を改善している。それはクエリーとコンテンツ作成だ」と述べている。「人々が望んでいるのは、必要なコンテンツを作成したり、なるべく最適なクエリー結果を得たりすることを、できるだけ迅速に、正確に、少ない労力で可能にすることだ。今回のアップデートで、われわれはそれを実現する」(Czajka氏)
そのためにOperaチームは、AIツールのAriaとのやりとりを簡略化するのに役立ついくつかの機能を「Opera One」に追加した。
1つ目の新機能は「Refiner」と呼ばれるものだ。このツールは、Ariaが返した回答の一部を手直しするのに役立つ。回答に満足できない場合、直したい部分を選択して「Rephrase」をクリックするだけでいい。
Ariaは、(ほかの部分はそのままに)ユーザーが選択した部分を修正しながら、プロンプトに対する回答を繰り返し生成する。
また、従来のAIチャットボットの場合、回答を洗練させるためには、クエリーごとに文脈全体を入力し直す必要がある。そのようなときに役立つのが「Reuse」機能だ。再利用したい過去の回答の一部を選択し、「Reuse」をクリックすれば、Ariaの入力フィールドに過去の回答が追加される。そこに新たな回答を得るためのプロンプトを入力すればいい。
「Compose」機能の向上により、便利なグラフィック要素を使ってプロンプトを改善できる。このツールでは以下の設定が可能だ。
「My Style」機能は、多くのユーザーにとって魅力的なはずだ。以下の文章を書くことでAIに自分の文体を学習させることができる。
一度これを行えば、Ariaはユーザーの文体を学習し、その文体に合ったコンテンツを出力する能力が向上する。
本稿執筆時点では、「Linux」版や「macOS」版のOperaにRefinerツールはまだ表示されない(筆者が使用しているバージョンはLinux版とmacOS版ともに103.0.4928.26)が、アップデートされたCompose機能とMy Style機能はすでに利用可能だ。
Operaの公式発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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