LINEヤフーは10月12日、リスキリングプログラム「LINEヤフーテックアカデミー」を開設し、受講生の募集を開始したと発表した。
Yahoo!テックアカデミーのサービス名称を変更しつつ、「メタバース」を本格活用する。未経験者からITエンジニアへの転職を支援するとしている。
LINEヤフーテックアカデミーは、前身のYahoo!テックアカデミーの内容をベースに、メタバース(バーチャル空間)の本格活用や、従来設定していた応募の上限(前回は140人)・期間の撤廃などをアップデートして開設する。受講生の継続学習や転職活動をより強力に支援するという。
受講形式は完全オンラインとなり、「Java」「Linux」「Spring Boot」、個人開発課題などの講義で構成する。受講期間は16週間(総学習時間約320時間)となる予定。
加えて、メタバース上で自身のアバターを自由に動かして、「自習室」や「メンター相談室」などの各空間を移動できる。音声やチャットを通じた受講生同士のコミュニケーションや、キラメックスと契約しているメンターへの質問、相談が可能。LINEヤフーで働く現役エンジニアの講義など、各種イベントにもメタバース上で参加できるという。
応募条件は、期間内に320時間の学習時間を確保でき、インターネット環境に接続できる一定スペック以上のPCの保有者。受講料(税別)は50万円だが、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択されており、一定の条件を満たすことでの最大70%(35万円分)が補助されるとしている。
同社は2022年11月、デジタル教育事業を展開するキラメックスと業務提携してYahoo!テックアカデミーを開設。初回の受講生のうち、プログラミング未経験者は約9割だったが、「非正規雇用からエンジニアの正社員に転職」や「コロナ禍でキャリアを再考し、エンジニアに転職して年収約150万円増加」など、さまざまな転職事例が生まれているという。
同社は同プログラムを通じて、5年間で1万5000人のリスキリングを支援するとしている。
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