自動吹き替えの映画や番組を視聴したことのある人ならば、不自然に感じることを知っているだろう。多くの場合で、キャラクターが変わっても話し手の声が変わらなかったり、声のパターンや抑揚が完全に失われていたりする。ElevenLabsの新しい人工知能(AI)機能は、この問題を改善することを目的としている。
ElevenLabsは米国時間10月10日、「AI Dubbing」を発表した。元の話し手の声、話し方、感情、イントネーションはそのままで、発言内容を別の言語に変換できる。言語をわずか数分で変換することにより、世界中の人々がお気に入りのコンテンツを母国語で楽しめるようにすることが狙いだ。
ElevenLabsによると、AI Dubbingは、同社の多言語対応の音声合成、音声クローニング、テキストおよびオーディオ処理を組み合わせることにより、翻訳時に元のコンテンツの性質を維持するという。
同機能は、「Eleven Multilingual v2」モデルによって現在サポートされている、20種類以上の言語に対応する。
対応言語は次のとおり。英語、日本語、中国語、ドイツ語、ヒンディー語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、インドネシア語、オランダ語、トルコ語、フィリピン語、ポーランド語、スウェーデン語、ブルガリア語、ルーマニア語、アラビア語、チェコ語、ギリシャ語、フィンランド語、クロアチア語、マレー語、スロバキア語、デンマーク語、タミル語、ウクライナ語。
AI Dubbingは、10日から一般提供が開始され、料金は吹き替えを行う文字数に依存する。
ElevenLabsのプレスリリースこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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