サイバーエージェントら、PLAZA新店で「自己推薦ロボット」実証実験--商品が自ら販促

 サイバーエージェントは10月6日、同社の研究開発組織「AI Lab」と大阪大学大学院基礎工学研究科の先端知能システム(サイバーエージェント)共同研究講座において、「自己推薦ロボット」の販売促進に関する実証実験を開始したと発表した。商品が自ら動いて販促活動を行うという。

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 自己推薦ロボットは、重量センサーやAIカメラを活用し、「目の前に立ち止まったら動きながらお礼を言う」「商品を手に取ったらお礼やダンスして、戻したら悲しむ」などの振る舞いを設計できる。これまでのPOPやサイネージと異なり、商品自身が動いて話しかけるため、説明を聞いてもらいやすく、手に取られやすいなどの販促効果が見込めるという。

 実証場所は、スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーが10月6日にオープンした新店舗「PLAZA NEWSSTAND 赤坂店」(東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー1F)の店内。実証期間は、10月6日から11月2日までの11時00分〜19時00分を予定する。

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 サイバーエージェントはこれまで、デジタルサイネージやアプリを活用した「店舗のメディア化」を目指し、小売企業のDX・広告事業創出を支援。また、デジタルマーケティングの知見を生かした店舗集客・販売促進施策に注力してきたという。

 取り組みの一環として、販売促進や商品認知に繋がる全く新しい販促手法になり得る「自己推薦ロボット」を開発。これまで、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストア、大型雑貨店など、多様な店舗形態において、さまざまな種類の商品を対象に実証実験を実施。来店客の立ち止まり率が2.14倍、販売率が6.67倍増加した事例や、棚前の滞在時間が1.22倍、商品の手に取り率が1.81倍、販売率が2.37倍に増加した事例があり、「自己推薦ロボット」の効果と有効性を確認したという。

 今回の実証で、これまでの有効性に加え、活用できる範囲を調査する。新たな店舗形態やこれまで検証していない商品カテゴリ(美容・ヘルスケア)においても同様の推薦効果が見込めるかを検証するとしている。

ロボット動作イメージ


プレスリリース

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