新潟県岩船郡の粟島浦村(あわしまうらむら)は10月5日、ふるさと納税により「デジタル島民」を募集すると発表した。10月11日から応募を受け付ける。
ブロックチェーン技術「NFT」を活用し、2つの集落に描かれた作品などを採用した「デジタル島民証明証」「島の壁画アート共同所有権」を発行することで、疑似島民体験を提供する。島の交流人口を創出し、持続可能な粟島の未来を創出するプロジェクトの第1弾になるという。
返礼品は、(1)粟島に描かれた壁画作品を採用したNFTアート(「島民証明証」または「共同所有権」)、(2)「島民お祝い品」(「粟島お魚セット」または「粟島日本酒・焼酎セット」)、(3)粟島アプリ「しらせあい」による粟島の未来への「投票権」、(4)しらせあいアプリでの意見募集、(5)粟島のイベントの案内――の5つ。
NFTアートは、粟島デジタル島民証明証として、「粟島弁天」(寄付金額3万円・限定35人)、「粟島ハヤブサ」(寄付金額3万円・限定15人)、「Fanfarria」(寄付金額3万円・限定50人)を用意する。
また、粟島浦村の公共空間に描かれたミューラルアートの共同所有権として、「粟島弁天」(寄付金額30万円・限定1人)、「Fanfarria」(寄付金額30万円・限定1人)も用意する。
いずれも、「JRE MALL」のふるさと納税サイトで申し込みを受け付ける。NFT島民証明証、NFT共同所有権の発行にあたり、納税前にソフトウェアウォレット「Mata Mask」を作成する必要がある。なお、寄附されたふるさと納税は、主に「教育」「子育て」に活用していくという。
同プロジェクトの開始を祝って10月21日、粟島で「デジタル島びらき」も実施する。「粟島汽船新乗船手続き体験会」「デジタルクーポン利用体験会」「デジタル投票体験会」のほか、前回大盛況だった新潟プロレス「第2回あわしまプロレス大会」を同時開催する。
新潟県村上市の岩船港から北西35kmの日本海に位置する粟島は、周囲23kmで1島1村の小規模離島。見渡す限りの大自然とのどかな風景、島民のやさしい人柄で、リピーターとしての来島者が多いという。一方、過疎化で人口がわずか325人となり、人口減による人材不足、連鎖する財政難などの課題に直面している。
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