英Raspberry Pi財団は現地時間9月28日、シングルボードコンピューターの最新版となる「Raspberry Pi 5」を発表した。CPU性能や拡張性など、さまざまな機能強化がなされている。
その筆頭となるのが、BroadcomのSoC「BCM2712」(クアッドコア64ビット「Arm Cortex-A76」プロセッサー搭載)だ。「Raspberry Pi 4」に搭載されていたものより約2~3倍高速であるばかりか、消費電力も少ないため、発熱も抑えられる。
GPUはBroadcom製「VideoCore VII」で、旧GPUの2~3倍の性能を誇る。2台の4Kp60ディスプレイに対応し、1台の4Kp60ディスプレイか2台の4Kp30ディスプレイにしか対応していなかったRaspberry Pi 4と比べ、大きく進歩した。
I/Oコントローラーも刷新されており、新チップ「RP1」を搭載する。2つのUSB 3.0ポート、2つのUSB 2.0ポート、ギガビットイーサネットに対応。またカメラとディスプレイ向けに、2つの4レーンMIPIトランシーバー、アナログビデオ出力、3.3V汎用I/O(GPIO)を備える。
USB 3.0の帯域幅は2倍に強化されており、またシングルレーンのPCIeによって、高帯域幅のPCIeデバイスをRaspberry Pi 5に接続できる。
SDカードのアクセス速度は2倍になり、ボード上に電源ボタンが設けられた。
価格は4GBモデルが60ドル(約9000円)、8GBモデルが80ドル(約1万2000円)。なおポートの配置が変更されているため、新たなケースが必要となる。
英国では28日から予約受付が始まっている。最初のボードは10月末までに出荷が始まる見通しだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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