資生堂は9月20日、ウェルネス領域展開への第一歩としてインナービューティー事業を開始すると発表した。
あわせて、ひとりひとりの自分らしい健康美を実現するインナービューティブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」(SBW)を2024年2月に立ち上げるという。
同社は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、2030年には「Personal Beauty Wellness Company」として、美の力を通じて人々が幸福を実感できるサステナブルな社会を目指している。
その実現に向け、スキンケアの知見・研究開発力を生かし、スキンビューティーブランドを強化および、新たな成長領域への取り組みを推進している。
同社によると近年、地球環境や社会課題の変化の中、「健康に自分らしく」生きることは重要な課題となっており、日常生活においても、「心身的豊かさ」を求める人が増えているという。
同社が実施した調査では、20代から60代の女性の74%が肌・身体・心の繋がりを感じており、72%がキレイになるために内側から整えることが必要だと感じていると判明した。また、店頭で活動するパーソナルビューティーパートナーの96%が健康や栄養に関する相談を受けているという。
こうした背景を受け、2024年2月にウェルネス領域展開への第一歩として、インナービューティー事業を本格始動することになった。
SBWは、人の美しさを外観や「肌」のみではなく、肌、身体、心の調和が取れている状態こそが健康的で美しいと捉え、日々の生活を通じて、ひとりひとりのここち良い独自の「健康美」の実現を目指したブランドになるという。
また、同社の100年超のライフサイエンス研究とデータサイエンスを活用し、肌・身体・心の関係性を解明した美の独自の知見をもとに、パートナー企業との共創を取り入れた商品やサービスを展開する。
その第1弾として、ツムラおよび、カゴメと共創し、共同研究・開発した商品の販売を予定。
漢方薬のプロフェッショナルであるツムラとは、「東洋思想の五臓」(肝・心・脾・肺・腎)、野菜のプロフェッショナルであるカゴメとは「野菜の力」から着想を得た、共同研究、商品・サービスの開発を進めていく。
なお、2025年以降には、中国をはじめとするアジア地域での展開も予定するという。
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