サードウェーブは9月19日、PCブランドをリブランドすると発表した。
今後は、「GALLERIA」(ガレリア)、「raytrek」(レイトレック)、「THIRDWAVE」(サードウェーブ)の3ブランドで展開する。
新しいGALLERIAブランドでは、従来からの“ゲーミングデバイス”としてのイメージを強化しつつ、クリエイター、デザイナーなどの個人向けPCも展開する。
サードウェーブ 取締役 兼 上席執行役員副社長の井田晶也氏は、「個人向けのハイエンドかつスペシャリティなPCは、すべてガレリアに集約する」と説明した。
raytrekブランドでは、プロフェッショナルの創造性を最大限に引き出すためのブランドとして、PCやワークステーションなどをラインアップする。プロのデザイナー、ビジネスユーザーといった法人向けなどを想定ユーザーに、デザインやDTP、動画などのほか、CADやAI、VRの制作にも対応できる製品の企画、開発を進めているという。
また、THIRDWAVEブランドでは、法人と個人を問わず、さまざまなラインアップを展開する。若年層や高齢層、PCの初心者向けなどを含み、幅広い製品を揃えていくとした。
なお、同社が展開していた「THIRDWAVE Pro」や、「Monarch」(モナーク)、「Magnate」(マグネイト)などのさまざまブランドは、3ブランドに集約するとしている。
7月で決算月を迎えた同社の40期は、新規店舗の出店やサポート専門店、物流センターの開業など、戦略的に投資した年となったという。
井田氏は、コロナ禍による過去3年間のPC需要増の反動を受けてPC需要全体が大きく減少する一方、最終的に「対前年でなんとか微増」と評価。製品ラインアップのターゲティングも実施し、ユーザー層の確保に注力したことも明かした。
井田氏は、3ブランドへの集約と再構築に加えて1年間注力する、5つの分野も紹介した。
1つ目は、“ゲーミングPCユーザー層の拡張”で、「ゲーミングPCを使っていただけるユーザー層を横にも縦にも広げる」(井田氏)。GALLERIAのユーザー層の拡大を狙い、幅広いラインアップを揃えていくという。
また、raytrekブランドで展開してきたクリエイター向けの訴求を法人・個人向けともに着実に続けることによる“クリエイター・デザイナーPCの成長”や、パートナーなどとの連携を強化しての“法人市場のさらなる開拓”も狙う。
そのほか、同社が従来から注力する高等教育分野に加えて小学校などへリーチ先を拡大する“文教市場におけるハイエンドPCの訴求”、店舗展開を2022年度同様に継続させる“継続的な店舗展開とさまざまな製品訴求”なども実施する。
井田氏は、「(41期は)創立40周年を迎え、戦略的転換点となる非常に重要な年。5つの注力ポイントを抑えた上で、新たな挑戦として、GALLERIA、raytrek、THIRDWAVEの3ブランドを拡張、再構築する。従来展開してきたさまざまなブランドを集約し、自社が掲げるビジョンやミッションをしっかりと見据える」と目標を語った。
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