Metaは、Appleの「Vision Pro」に対抗するための大きな計画を進めており、それに協力してくれる企業も確保したようだ。
Metaが最新ヘッドセットの設計と構築でLGと提携するという情報が舞い込んできたのは2022年のことだ。当初はディスプレイのみを対象とした提携と思われたが、それをはるかに超える規模の提携になることが、今回報じられている。
韓国の毎日経済新聞は、MetaがLGの複数の子会社と複合現実(MR)ヘッドセットを共同開発することについて詳しく報じている。記事によると、LG Displayが画面を担当、LG Energyがバッテリーを提供、LG Innotekがその他のコンポーネントを製造し、LG Electronicsが実際にヘッドセットを構築するとみられる。
この提携による最初の製品は2025年に登場する見込みで、価格は約2000ドル(約29万5000円)になるという。(2024年発売予定の)AppleのVision Proの3499ドル(約51万7000円)よりかなり安価だが、Metaの「Quest 2」(299.99ドル、日本では4万7300円)や「Quest Pro」(999ドル、同15万9500円)と比べるとはるかに高額だ。
まもなく発売されるとみられるMetaの「Quest 3」の価格は、499.99ドル(日本では7万4800円)となっている。したがって、Metaは独自のハイエンド製品でVision Proに対抗しようとする一方(同社の試作品「Flamera」は実際、Appleに勝る大きな利点を備える)、より手頃な価格の市場に片足を残しておく方針とみて間違いないだろう。
Metaがヘッドセットでサードパーティーと提携するのはこれが初めてではない。「Oculus Go」を製造したのは小米科技(シャオミ)で、「Oculus Rift S」を製造したのはレノボだった。いずれの製品においても、Metaと提携した企業のブランド名はあまり前面に出されなかったが、今回の新しいヘッドセットについてはLGの関与が大きいため、同社の社名を至る所で目にすることになるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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