Metaは、2023年秋に予定されている仮想現実(VR)ヘッドセット「Meta Quest 3」の発売を前に、新しいVRサブスクリプションサービス「Meta Quest+」を発表した。月額7.99ドル(約1100円)の同サービスには、「PlayStation Plus」や「Xbox Live Gold」と同様に、新作ゲームが毎月追加される。ゲームはプレーヤーのライブラリーに追加されるが、プレーヤーがそのゲームを保持できるのは、Quest+サービスに加入している間のみとなる。
このサブスクリプションサービスは、「Quest 2」「Quest Pro」、今後提供予定のQuest 3に対応する予定で、おそらくQuestを現在利用するゲーマーに同プラットフォームを使い続けようと思わせる要因の1つになるだろう。ただし、初代「Oculus Quest」には対応しない。
同サービスに早期加入すると、最初の1カ月をわずか1ドル(約140円)で利用できる。なお、同サービスの前払い年額料金は59.99ドル(約8600円)で、類似のゲーム機サービスと同等だ。
VRゲームの性質を考えると、サブスクリプションサービスは理にかなっている。VRゲームは1本あたり数ドルから40ドル(約5700円)する可能性があり、VRは必ずしも誰もが長時間過ごせる空間ではない。また、VRゲームの有効期間は異様に長い。2016年にリリースされた人気のVRゲームの多くが、今でもVR業界でクラシック作品として残っている。HTCは既に、独自のVRサブスクリプションサービス「VIVEPORT」を提供しており、ソニーは今後、さらに多くの「PlayStation VR2」のゲームをPlayStation Plusに追加する可能性が高い。
MetaがMeta Quest+で7月に提供する最初の2タイトルは、「Pistol Whip」と「Pixel Ripped 1995」。これらは、米CNETがピックアップしたおすすめの「Quest 2」ゲームのうちの2つでもある。8月には「Walkabout Mini Golf」と「MOTHERGUNSHIP: FORGE」が登場する予定だ。
Quest 2の最近の値下げを考えると、このサービスも、毎月新しいゲームをプレイでき、追加のお金をかけずに済む、シンプルで安価な手段を求めるプレーヤーにとって、魅力的な選択肢になる可能性がある。しかしすべては、サブスクリプションで提供されるゲームがどれだけ良作であるかにかかっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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