フランスの大手スマートデバイスメーカーWithingsが発表したハイブリッドスマートウォッチ「ScanWatch 2」は、日中と夜間の体温をトラッキングして、基礎体温からの変化を表示する。エネルギーの移動を測定する熱流束センサーや、周囲の温度と皮膚の温度の両方を測定する温度センサーに加えて、心拍センサーと加速度センサーからデータを取得するなど、複数のセンサーを組み合わせて体温を常にモニタリングする。価格は349.95ドル(約5万1000円)。
Withingsによると、体温を継続的にトラッキングすることで体温ゾーンが分かるため、ワークアウト中のパフォーマンスを最適化できるという。また、アクティビティー中の体温に基づいて回復時間も予測できる。
パンデミックの発生以来、スマートウォッチによる体温のトラッキングは注目を集めている。基礎体温からの変化が分かれば、症状が出る前に病気の発症を予見できる可能性があるからだ。また、体温をトラッキングすることで、月経周期についても把握しやすくなる。
新しいScanWatch 2のバッテリー持続時間は、旧モデルと同じ30日間だ。
これまでのScanWatchモデルと同様に、ScanWatch 2も米食品医薬品局(FDA)の認可を受けた2つのセンサー、血中酸素飽和度(SpO2)センサーと心房細動の検出機能を備えた心拍センサーを搭載している。またWithingsによると、新しいScanWatchシリーズは、将来の月経周期を予測できるほか、自動ワークアウト検出機能を強化して40種類以上のスポーツに対応したという。
Withingsはさらに、モノクロOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイや物理的な時針と分針など、ScanWatch 2と同じ機能の多くを備えた249.95ドル(約3万6000円)の「ScanWatch Light」もリリースする。ただし、24時間365日の体温トラッキング、心房細動と心拍の検知、不整脈の通知、SpO2測定などの機能はない。どちらのモデルも10月に発売予定で、ScanWatch 2は38mmモデルと42mmモデル、ScanWatch Lightは37mmモデルが用意されている。
ScanWatch 2この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス