生成AI(人工知能)の台頭がイノベーションの新時代の到来を告げ、世界の主導者らはコンピューティング発祥の原点に立ち返り、世界初のAIサミットに集う。
英政府は現地時間8月24日、「コンピューター科学発祥地の1つ」と同国が位置付けるブレッチリーパークで、「UK AI Safety Summit」(英国AI安全サミット)を11月1~2日に開催することを発表した。同サミットには、世界各国の政府高官、AI企業幹部、AI専門家が参加する。
同サミットでは、AIのリスク、それらの脅威を協調的行動を通して国際レベルで緩和する方法、安全な技術開発に対する共有アプローチの構築といった話題が議論される予定だ。
開催地は、主に第二次世界大戦中の暗号解読拠点だったという点でコンピューター科学とイノベーションの分野で歴史的に重要な意味合いを持つ場所であり、注目に値する。
バッキンガムシャーのブレッチリーパークは、Enigma(エグニマ)解読の拠点で、第二次世界大戦中にナチスの暗号解読が行われた場所だ。ブレッチリーパークにおける取り組みは最終的に、連合軍の勝利に貢献した。
ブレッチリーパークで勤務していた最も著名な人物の1人がAlan Turing氏である。同氏は、「Bombe」の主要開発者だった。Bombeは、大戦中にEnigma暗号機によって送信された暗号化メッセージを解読するために使用されたマシンだ。
Turing氏は、コンピューター科学分野の先駆者ともみなされている。同氏は、「計算する」ことを定義した仮想的な計算機「Turing Machine」(チューリングマシン)を考案した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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