「London Tech Week 2023」が、人工知能(AI)に関するいくつかの重要な発表とともに開幕した。英首相は、同イベントの冒頭でスピーチを行い、英政府がAI規制と責任あるAIの開発に、記録的な額の資金を投入したことを発表した。
Rishi Sunak英首相は現地時間6月12日午前、Twitterへの投稿で、英政府がAI Taskforceに対して、AIの安全性を推進するために自由に使える資金として1億ポンド(約175億円)を出資したことと、「研究と安全性を目的として、モデルに早期または優先的にアクセス」するためにGoogle DeepMind、OpenAI、Anthropicと協力することを明らかにした。
With £100 million for our AI Taskforce, we are dedicating more funding to AI safety than any other country in the world.
— Rishi Sunak (@RishiSunak) June 12, 2023
We’ll also work with @DeepMind, @OpenAI and @Anthropic who will give us early or priority access to models for research and safety purposes. pic.twitter.com/SKypEisfXX
Sunak首相は同カンファレンスの中で、「世界のハイテク中心地の1つとしての地位を維持するだけでなく、さらに一歩進んで、ハイテク事業の立ち上げ、拡大、投資における世界最高の国になりたいと考えるならば、われわれは行動する必要がある。しかもすばやく行動しなければならない」と説明した。
英国と欧州連合は既に、最も厳しいAI規制の策定に注力しており、議論の両面で注目を集めている。OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるSam Altman氏は、ロンドンに最近立ち寄った際に、規制に準拠できなければEUから撤退する可能性があると述べた。同氏は後に、このコメントを撤回している。
AI Taskforceは、基盤モデルに重点的に取り組む予定で、OpenAI、Anthropic、DeepMindのモデルが、研究と安全性を目的に英政府に提供されると考えられている。
Sunak首相はスピーチの中で、主要テクノロジー企業、学術機関、政府の結束によって、安全で責任あるAI開発を維持することの重要性を強調した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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