プラグ8月23日は、消費者の商品デザインの評価を算出する「パッケージデザインAI」に、棚評価とネーミング・コピー評価を追加したと発表した。
パッケージデザインAIは、1020万人の消費者調査の結果を学習データに使い、東京大学と共同研究したシステムで、商品デザインについて消費者がどのように評価するかを、AIが10秒で予測するというもの。
低価格かつ短時間で評価できるため、デザイン改良を行うたびに実施することが可能。ネスレ日本、カルビー、味の素、ユニリーバ・ジャパンなどが活用しているという。
これまでは、デザイン画像のみをAIの学習データにしていたが、ネーミングやコピーなどの文字情報もAIに学習させることで予測が可能になり、予測精度も向上。英語版の提供も開始した。
今回追加となった棚評価は、棚に陳列した商品の視認性を、AIが予測する機能。商品棚の画像をウェブにアップロードするだけで、注視される部分をヒートマップで可視化する。
例えば、競合商品の並びは固定し、自社のデザイン2案を比較すると、競合商品の中で、より目立つデザインを選ぶことができる。ブランドマネージャーや商品開発者などのマーケターがデザインを決定するときや、営業が小売りに棚の並び方を提案するときに役立つとしている。
もう一つのネーミング・コピー評価は、商品デザインに欠かせない文字の評価をする機能。例えば、5つのネーミングで迷っているとき、デザイン画像をアップロードした後に異なるネーミングを5つ入力すると、どのネーミングが消費者に最も好まれるか、AIが予測スコアを算出する。ネーミングやコピー、味の表現などの文字情報を評価することが可能だ。
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