ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月31日から、「PlayStation 5(PS5)」の新しいソフトウェアアップデートのベータ版を配信している。3Dオーディオを「Dolby Atmos」対応機器に出力可能にしたほか、ストレージの拡張に使用できるM.2 SSDの最大容量を8TBに拡大した。日本を含む一部の国と地域で配信しており、年内には全世界で提供予定だ。
3Dオーディオは、自然な方向から音が聞こえてくるような感覚をもたらすことを目指すもので、ソニーはPS5に「Tempest 3Dオーディオ」技術を採用している。今回のベータ版アップデートにより、Dolby Atmos対応のHDMI機器で、Tempest 3Dオーディオによる没入感に優れた体験を楽しめるようになった。ただし、3Dオーディオをサポートするゲームは限られている。
ほかに、最大8TBのM.2 SSDがサポートされた。PS5で利用するM.2 SSDには一定の要件を満たす必要があり、適切なものを購入することが重要だ。
このアップデートでは、新たなアクセシビリティー機能も追加され、1つのアカウントに2つ目のコントローラーを「アシストコントローラー」として割り当てられるようになった。つまり、2つのコントローラーを使って、画面上の1人のキャラクターを操作できる。これにより、ゲームの難しい場面で2人目のプレイヤーがサポートすることも可能になる。
PS5の新たなベータアップデートは、ソニーがゲーム市場で優位を保ち続ける中で実施された。コロナ禍が続く2020年11月に発売されたPS5は、自宅に閉じこもる大勢からの旺盛な需要に追いつけず、品薄が続いた。それから3年近くが過ぎ、サプライチェーンの問題は緩和され、PS5の販売台数は4000万台に到達した。一方でMicrosoftは、ゲーム機「Xbox Series X」「Xbox Series S」の販売台数を積極的に発表しているわけではないが、ブラジルで開催された開発者会議で、2100万台が出荷または販売されたとするスライドを示した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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