ビジネスパーソンであれば、質とスピードの両方を追求し、生産性の高い仕事をしたいと願うものだ。もし「一生懸命頑張っているのに思うような成果が出せない」と悩んでいるとしたら、本書が力になってくれるかもしれない。
8万部を突破したベストセラー「一番伝わる説明の順番」の第2弾として書かれた本書は、戦略コンサルタントである田中耕比古氏が、仕事の生産性を上げる「仕事の順番」を教えてくれる1冊だ。田中氏は、仕事にはもっとも効率よく進められる正しい順番があると断言する。一生懸命頑張っているのに成果が上がらないのは、仕事の順番が間違っているせいかもしれないというのだ。タスクをこなす順番を変えるだけでミスやトラブルが減り、手戻りが少なくなり、仕事の質とスピードが驚くほど上がるというが、そのことを知っているビジネスパーソンは決して多くないだろう。
本書で提示される著者オリジナルのフレームワーク「GRAPH(グラフ)」は、基本の型となる「仕事の順番」を示したものだ。どんな業種や業態でも使えて、GRAPHに沿って行動するだけで、仕事が円滑に進む。
できるビジネスパーソンであれば、無意識のうちにGRAPHの通りに仕事を進めているかもしれない。だがその仕事術を著者のように言語化し、部下や後輩に伝えている人は決して多くないだろう。自分の仕事の進め方を見直したい方はもちろん、部下の育成に悩むリーダーにもおすすめしたい1冊である。
今回ご紹介した「仕事の『質』と『スピード』が上がる仕事の順番」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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