アマゾンジャパンは7月4日、日本の家庭で活用されているAmazon Alexaの最新状況や、Amazon Alexaの「Matter」への取り組みについて説明会を開催した。
Amazon Alexa インターナショナルのジャパン カントリーマネジャーであるティニス・スキパース氏は、日本の家庭のスマートホーム化においてAmazon Alexaがどのように活用されているか、最新の状況を語った。日本のユーザーは音楽再生などのエンターテインメント、エネルギーマネジメントでの節約、セキュリティなどでAlexaを活用しているとし、相互接続性が非常に重要であると述べた。
続いて、アマゾンジャパン Amazon Alexa インターナショナル 技術本部本部長の福与直也氏は、Amazon AlexaのMatterへの取り組みについて説明。Matterとは、IT企業300社以上が参加しているConnectivity Standards Alliance(CSA)が策定した、スマートホーム・IoT機器の共通規格だ。福与氏は、Alexaに追加される機能としてMatter Simple Setup、コミッショナブルエンドポイント、Ambient Home Dev Kitを紹介した。
Amazon Alexaは従来から、「Frustration Free Setup」と呼ばれる拡張機能を提供している。これはデバイスのセットアップの際、ユーザーによるバーコードの読み込みやSSID、パスコードの手入力を省くことができるというもの。Matter Simple Setupはこれに含まれ、新しいMatterデバイスをネットワークに参加させる手順を簡略化する。
またコミッショナブルエンドポイントは、AlexaスキルでEchoデバイスと連携済みのデバイスのローカルコントロールを実現するために、デバイスをMatterファブリックに参加させる機能。これによって、遅延の低減などにつなげられるという。Ambient Home Dev Kitは、Amazon Alexaの機能を拡張する開発者向けのAPIセットだ。
スマートリモコン「Nature Remo」シリーズを展開するNature 代表取締役の塩出晴海氏は、Matterに対応した新製品「Nature Remo nano」を紹介した。塩出氏は日本のスマートホームの普及率は諸外国に比べて低いとし、その要因として、通信規格が統一されておらず互換性に問題があること、初期設定の難しさがあると指摘。ユーザーからの問い合わせでも、3割がセットアップに関連するものだという。Matter Simple Setupを導入することで、この初期設定の煩雑さを解消したいと語った。
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