FCCL、2023年夏モデルPC--27型ワイドのデスクトップ「FH90/H2」など、4シリーズ11機種

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は6月13日、PCブランド「FMV」の2023年夏モデルを発表した。デザインを一新した27型ワイド液晶一体型のデスクトップPC「FHシリーズ」など、4シリーズ11機種を6月中旬から順次提供する。


FHシリーズのイメージ
 

 今回発表した2023年夏モデルは、新シリーズとして展開する27型ワイドのFHシリーズの1機種と、15.6型ワイド液晶ノートPCの「AHシリーズ」の4機種。また、富士通の「WEB MART」では、FHシリーズの2機種とAHシリーズの2機種、13.3型ワイド液晶で2in1ノートPCの「UHシリーズ」の1機種、液晶分離型PCの「DHシリーズ」の2機種、計4シリーズ7機種をカスタマイズモデルとして展開していく。

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27型ワイド液晶一体型デスクトップPC「FH90/H2」

 FHシリーズの「FH90/H2」は、4辺に狭額縁を採用した27型大画面液晶一体型モデル。従来の27型の「大画面・高音質」と、23.8型の「リビングやダイニングなどに置きやすい」という良いところを兼ね備えたモデルになるという。7月中旬から提供し、想定価格は30万円強(以降、価格は全て税込)となる。

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 本体サイズは高さ437~438mm×幅189mm×奥行き616mm、コンパクトなスタンドで省スペースを実現しつつ、本体下部には収納式のヘッドホンとUSB端子を搭載。正面から使用できるフロントアクセスを実現している。


 インテルの第12世代CPU「Core i7-1260Pプロセッサー」と、16GBメモリー、約512GBのSSD(PCIe Gen4)、約1TBのHDDを搭載。6GHz帯での通信が可能なWi-Fi 6Eにも対応し、高速処理と高速起動を両立したという。

 液晶は、従来機種のFull HD(1920×1080)と比べ、画素数が約1.8倍のWQHD(2560×1440)に向上。作業領域が広がり、多くの情報を一度に表示できる。高輝度低反射液晶のため、明るい部屋でも反射を抑え、エンターテインメントを集中して楽しむことが可能だ。

 本体下には、パイオニアと共同で開発したBoxスピーカーと、背面上部のツイーター(高音域スピーカー)を搭載。2+2chサラウンドにより、高音域から低音域までを豊かに再現できる。また、「Dolby Atomos」の空間オーディオ技術で臨場感ある映像と音の一体感を実現可能。キーボードやマウスは静音仕様で、本体下に収納できる。

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 FH90/H2は、衝撃や振動に対して異常が発生しないことを確認する衝撃・振動試験や、液晶画面に一定の圧力を加えて故障しないことを確認するための表示部圧迫試験などを実施。スタンドも、一定の圧力をかけても壊れず、片足を持ち上げた状態での落下にも耐えることを確認したという。

 そのほか、「Windows Hello」の顔認証に対応したウェブカメラや、物理的なプライバシーカメラシャッター、PC本体を外部ディスプレイとして使用できるHDMI入力端子を搭載。3波W録画に対応したTVチューナーを採用し、2番組同時録画も可能だ。

 FHシリーズは、WEB MARTのカスタムメイドモデルとして、FH90/H2をベースにした2機種を展開する。「WF2/H2」では、約2TBのSSD、「Office Professional 2021」などが選択可能。高輝度・高画質の4K対応ディスプレイを搭載する「WF-X/H2」は、DVDスーパーマルチドライブやTV機能なしも選択できる。いずれも、7月中旬から提供する予定だ。

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「AHシリーズ」はハイエンドからベーシックまで--15.6型ワイドノート

 15.6型ワイド液晶を搭載するAHシリーズは、新たに4機種のノートPCを展開する。いずれも6GHz帯での通信が可能なWi-Fi 6Eと、Dolby Atomosを搭載する。


AHシリーズのイメージ

 ハイエンドモデルとなる「AH77/H2」は、インテルのCore i7-1260Pプロセッサーと16GBメモリー、約512GBのSSD(PCIe Gen4)、Windows Helloの顔認証に対応したウェブカメラを搭載。画面全体をガラスで覆い、没入感を高めたフラットな画面を採用したという。HDMIの入力、出力兼用端子を搭載し、外部モニターとしても運用可能だ。6月15日から提供し、想定価格は24万円。

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 高性能モデルの「AH53/H2」では、「AMD Ryzen 7 7730Uモバイル・プロセッサー」に、16GBメモリー、約512GBのSSDを搭載。6月15日から提供し、想定価格は20万円。

 ベーシックモデル「AH45/H2」と「AH43/H2」では、それぞれ第11世代インテルCPUを搭載する。7月中旬の提供を予定。

 また、AH77/H2、AH53/H2は、ウェブカメラを利用しない際に物理的に隠せるプライバシーカメラシャッターを搭載する。


 AHシリーズのWEB MARTカスタムメイドモデルとしては、AH77/H2ベースの「WA3/H2(フルフラットファインパネル)」を6月中旬から、AH45/H2ベースの「WA3/H2」を7月中旬から提供する。

 それぞれ、「Windows 11 Pro 64ビット」版やDVDスーパーマルチドライブ、約2TBのSSD、Office Professional 2021を選択できる。

13.3型ワイド「UHシリーズ」はWEB MARTに1機種追加

 WEB MARTでは6月中旬から新たに、UHシリーズの「WU3/H2」を提供する。13.3型ワイドで世界最軽量ペンが付属し、ノートPCやタブレット、テントなどのさまざまなスタイルで運用できる。


UHシリーズのイメージ

 高いセキュリティ性と利便性を両立させるため、電源ボタンに指を置くだけの指紋認証と内蔵カメラによる顔認証という、ダブル生体認証を搭載。内蔵のアクティブペンでは、直径9mmという太さに、持ちやすさを向上させて傾きまで検知できる次世代の「Active ESRペン」技術を採用している。

 また、インテルの第13世代CPU「Core i7-1360P プロセッサー」が選択可能となり、選択した場合は拡張性の高い「Thunderbolt 4 USB 4(Gen3)Type-C」ポート搭載となる。そのほか、Office Professional 2021や、本体カラーに「シルバーホワイト」を追加。なお、従来のかな表記ありキーボードは引き続き選択可能だ。

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液晶分離型PC「DHシリーズ」はWEB MARTに2機種追加

 WEB MARTでは6月下旬から新たに、液晶分離型のデスクトップPCとなるDHシリーズの「WD2/H2」と「WD1/H2」の2機種もラインアップする。


DHシリーズのイメージ

 WD2/H2は、最大16コアを持つインテルの第13世代CPUをはじめ、最大64GBのメインメモリー(DDR4-3200 SDRAM)や、最大約2TB大容量NVMe接続SSDなど、動画編集や写真編集などの高負荷な作業も快適にする高性能を特徴とする。


WD2/H2

 WD1/H2は、縦置き時に高さ146.5mm×幅51mm×奥行き164.5mmとなるコンパクトボディが特徴。縦、横いずれでも設置できるとともに、ケーブルの無いワイヤレスキーボード、マウスを採用。無線LANを使えば机上をよりスッキリさせることが可能だ。


WD1/H2

 また、同社は、いつも使うアプリやウィンドウの配置を保存して、かんたん操作でいつもの位置に一斉起動して再現する新アプリ「Layout Magic」も発表。拡張モニターのマルチディスプレイで配置した内容の保存にも対応するという。


Layout Magicの機能イメージ

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