パナソニック コネクトは6月6日、レッツノート「QR」シリーズを発表した。
PCとタブレットの機能を1台に集約したビジネスプロフェッショナル向けの2in1モバイルPCの新シリーズとして、法人向けと個人店頭向けに展開。6月16日から順次発売する。価格はオープンで、店頭想定価格は約34万円(税込)から。
QRシリーズは、「Core i7-1370P」「Core i5-1345U」といった、最新のインテル第13世代プロセッサー「Raptor Lake」を搭載。高い処理能力を発揮でき、処理速度は2022年夏モデルの「QV1」と比較して約1.3倍、2018年夏モデルの「RZ6」と比較して約3.1倍に向上したという。
また、放熱設計と冷却ファンで高性能を維持できる同社の独自技術「Maxperformer」を採用。負荷のかかる作業でも処理能力を保てるため、大事な接客や商談時でも資料を即座に表示できる。
ディスプレイには、画面比率3対2でタッチパネル対応の12.4型液晶を採用。本体サイズは高さ19.9mm×幅273.2mm×奥行き208.9mm、重さは約1.029kgと軽量で、持ち運びしやすいという。16時間持続するバッテリーは着脱式のため、予備を準備して外出先で交換することも可能だ。
薄さと頑丈さを両立するボンネット構造に加え、タブレットスタイルで76cmの落下試験を実施するなど、頑丈さも追求している。
本体カラーは、「ジェットブラック」「カームグレイ」などを選択できる。インターフェースはHDMI端子やUSB Type-A/C、有線LANやアナログRGBなど豊富に用意しており、さまざまな周辺機器をアダプター無しで接続できる。
また、オンライン会議時の「話す」「聞く」が快適になる「COMFORTALK」(コンフォトーク)を搭載。マイクに入る周囲の雑音をカットする「AIノイズ除去」や、高い音圧で相手の話す声がはっきりと聞こえる「ボックス型スピーカー」、音質を向上させる音響効果ソフト「Waves MaxxAudio」といった機能を活用できる。対面でもオンラインでもスマートな接客、商談ができるとしている。
そのほか、AIで画面の前の人物を検知してPCのロックや解除、のぞき見の注意喚起などができる新機能「AIセンサー」を搭載。盗難、紛失時に遠隔でデータを消去できる「TRUST DELETE Biz」を備えるモデルやネットワークに常時接続できる5G/LTE対応モデル、リアカメラ搭載モデルなどもラインアップするとしている。
QRシリーズは、利用シーンに合わせてノートPCとタブレットのスタイルをチェンジできる“2in1”が特徴となるが、パナソニック コネクト 執行役員 ヴァイス・プレジデント モバイルソリューションズ事業部 マネージングダイレクターを務める山本清高氏は、「今回のシリーズでは、『頑丈・軽量・長時間』というレッツノートの従来の特長を研ぎ澄ました」という。
コロナ禍に入った当初は在宅勤務が増加し、商談は対面からオンラインに移行。しかし昨今は、対面とオンラインが混ざり合うハイブリッドワークが増えている。
山本氏は、「モバイルワーカーはコロナ禍前は、帰宅するときは(PCを会社に)置いて帰る、持ち出すときは会社に申請する、という人が多かった。しかし、今ではPCを1人1台持ち、持って移動するようになった。移動先で説明などに使ったりオンライン会議を実施したりする機会も増え、働き方が変わり、バッテリー消費や紛失といった課題が深刻化している。モバイルワーカーを支えるために、壊れない、軽量、長時間持つというレッツノートの特長をもう一度考え直した」と語った。
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