DeNA子会社、日本医科大学付属病院のECMOカーに病院前救急遠隔支援システムを導入

 ディー・エヌ・エーの子会社であるアルムは5月24日、同社が開発・提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」について、日本医科大学付属病院 高度救命救急センターのECMOカーに導入されたと発表した。

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 ECMOカーとは、ECMO(体外式模型人工肺)を現場で導入あるいは、ECMO治療を行っている患者を安全に搬送する高規格の救急車。

 医療処置が必要な患者を、素早く現場から病院へ搬送することを主な目的としている救急車とは異なり、医師や救急救命士、看護師を現場に派遣して車内での医療処置でき、重症患者を安全に搬送することができるという。

 東京都における救急搬送時間は、平均50分とされており、全国平均と比べて10分長いというデータがある。心肺停止の患者の場合、心肺停止から救命処置が行われるまでの時間が救命率や社会復帰率に直結する。しかし、東京都の心肺停止患者の1カ月後の社会復帰率は、全国平均より低いという課題があり、現場の医療改善が求められている。

 今回「Join」を導入した日本医科大学付属病院のECMOカーは、ECMOをはじめ、レントゲン撮影装置や超音波検査機器、血液検査機器など、さまざまな検査機器やモニターを備えており、現場で高度な初期治療を行えるのが特徴。

 なお、フクダ電子のECMOカー車載映像サーバーとJoinを連携。映像ライブ配信機能の「Join LiveView」を活用し、生体情報モニターや車載カメラの映像を遠隔で確認できる体制を構築したという。

 これにより、現場の状況や患者の容態を病院内にいる医療スタッフと共有でき、映像を見ながら院内の上級医が適切な処置の指示が出せるようになるとしている。

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