自律移動ロボットを開発するPreferred Roboticsは5月12日、スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」、および専用家具「カチャカシェルフ」を17日に発売すると発表した。
カチャカは、Preferred Roboticsと親会社であるPreferred Networksが開発した家庭用自律移動ロボット。業務用ロボット領域で培ってきた技術を応用し、これまで難しいとされてきた環境変化の激しい居住空間での自律移動を実現した。AI技術を搭載し、人の声や専用アプリの指示で室内を移動しながら、ドッキングした家具を指定した場所まで運べる。これにより、タイマー機能で毎日同じ時間に本や薬が運ばれてくるといった設定による習慣化のサポート、在宅時間の増加で顕在化した「名もなき家事」の解消、また子どもが楽しんで片付けを覚えるなど、さまざまな用途での活躍が期待できるという。プロダクトデザイナーの鈴木元氏とデザインイノベーションファームTakramによる、住空間に自然となじむデザインも特長としている。
Preferred Roboticsは、カチャカの発売に先駆けて実施したモニターテストの結果を受け、移動時の最大速度の高速化、家具の検知精度の向上、動き出しや処理待機時間を短縮したという。また音声指示に関して、特定のアクション指示を短いフレーズで登録する「音声ショートカット機能」を開発。「ねえカチャカ、キッチンシェルフをダイニングに持ってきて」といった指示を、「ねえカチャカ、持って来て」などと短縮でき、より簡単にカチャカへの指示ができるようになったという。
税込価格は、カチャカ本体が22万8000円、カチャカシェルフ3段が2万9800円、カチャカシェルフ2段が2万3800円。それぞれ48回の分割払いも用意する。またカチャカの利用に必要となるカチャカサブスクリプションは、月額利用料980円で提供する。
Preferred Roboticsは今後も利用者の声を取り入れ、カチャカのアップデートを続けるという。
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