「Googleドライブ」は、保存できるアイテム数に500万個という制限を設けた。「Google Workspace」の広報担当者が米国時間3月27日夜に電子メールで変更を認めた。
これについては、ある「Reddit」ユーザーが27日、Googleが事前通知なしにGoogleドライブのアカウントで500万個のアイテム数制限を課しているというスレッドを投稿して明らかになった。このRedditユーザーによると、2月14日頃から、空のフォルダーの新規作成といった操作をした際に「Upload Failed(アップロードに失敗しました)」という通知を人々が受け取り始めたという。
Google Workspaceの広報担当者は、「優れたパフォーマンスと信頼性を維持するために、ユーザーはGoogleドライブに保存できる作成済みアイテムの総数を500万個に制限されている」と述べた上で、この変更の影響を受けるのは少数のユーザーにとどまるとして、ファイルの一部を削除するよう推奨した。
Googleの「IssueTracker」サイトに作成された報告で指摘されているように、大量のファイルがある場合、多くのアイテムを削除するよう突然求められるのはかなりの不都合だ。英国のあるユーザーは、この変更によって自身のアニマルヘルス事業が大きな打撃を受けており、「利用している大勢のユーザーとその日常業務」に大きな混乱をもたらしていると述べている。
保存できるアイテム数に制限を設けたのなら、Googleはなぜ何のガイドラインも出していないのかと疑問に思う人もいる。この変更の導入もスムーズには進んでいないようで、100万個の時点で新規フォルダーを作れなくなった人もいる。
多くの個人や企業にとっては、ファイルをオンラインで保存する方が、ローカルストレージを使うより便利なことが多い。市場調査会社のMarketsandMarkets Researchによると、クラウドストレージ市場全体の規模は2022年に786億ドル(約10兆4700億円)に達したという。
Googleドライブのほか、「Gmail」「Googleフォト」共通の保存容量を追加で定期購入できるプラン「Google One」のアカウントをアップグレードすれば、追加のストレージを利用できる。このストレージは最大30TBまで利用可能だ。競合サービスには「Microsoft OneDrive」「Dropbox」「Box」「Amazon Drive」(旧称「Amazon Cloud Drive」)などがある。
Amazonは2023年末にAmazon Driveを終了し、写真と動画用に「Amazon Photos」のみ残す計画だ。同社の広報担当者によると、保存できる写真や動画の数に制限はないという。Boxの担当者も、保存できるアイテム数に制限はないと明言した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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