ANA Digital Gate、全日空商事、ANA FESTA、日立製作所の4社は3月29日、空港内ギフトショップ「ANA FESTA」の対象店舗となる11空港20店舗において、来店時にマイルが貯まる「顔認証スタンプラリー」に関する共同実証実験を実施すると発表した。
ANA FESTAでは、2021年8月27日に開店した無人決済店舗「ANA FESTA GO羽田B1フロア店」を始め、さまざまな取り組みを実施している。顔認証スタンプラリーでは、顔認証を活用した来店チェックインに応じてANAのマイルが貯まるほか、ANA FESTAのオススメのお土産情報などが入手できる。1回ごとに30マイルが貯まり、回数に応じてさらにボーナスマイル(初回、2、4、10回目)も貯まるという。
同日中、同一対象店舗での来店チェックインの上限回数は1回で、期間中における来店チェックインの上限回数は20回。また、同実験で積算するマイル数は最大900マイルとなる。
対象店舗は、新千歳空港(千歳ロビー店、千歳7番ゲート店、千歳9番ゲート店)、仙台空港(仙台ゲート店)、羽田空港(羽田B1フロアギフト店(ANA FESTA GO)、羽田到着ロビーギフトショップ、羽田53番ゲートギフト店、羽田61番ゲート店、羽田65番ゲート店)、広島空港(広島ゲート店)、松山空港(松山ゲート店)、山口宇部空港(宇部ロビー店)、福岡空港(福岡国内ロビー店、福岡7番ゲート店、福岡8番ゲート店)、長崎空港(長崎ゲート店)、鹿児島空港(鹿児島2階ロビー店)、那覇空港(那覇ロビー1号店、那覇ゲート店)、石垣空港(石垣ゲート店)。
利用には、専用サイトからの氏名、メールアドレスなどの利用者情報と、カメラを利用した顔情報の事前登録が必要。また、対象店舗に来店した際に、店頭設置のタブレット端末で顔認証(来店チェックイン)を行う必要がある。
ANA Digital Gateと日立製作所は、共同実証実験のこれまでの取り組みとして、2022年7月4日〜11月20日に北海道のゴルフ場で、店舗のDXとマーケティング支援を目的とした「指静脈スマートチェックイン」の実証実験を実施していた。
共同実証実験の第2弾となる今回は、サービス基盤として、指静脈や顔、虹彩などの生体情報を暗号化し、登録、照合することで安全かつ確実に本人を特定する日立製作所の独自技術「PBI(Public Biometric Infrastructure)」を活用。日立製作所は2月、パナソニック コネクトと協業を開始しており、今回の共同実証実験はパナソニック コネクトの顔認証と日立製作所のPBIを組み合わせた初の取り組みになるという。
また、ANAグループでリテール戦略を推進している全日空商事が全体戦略立案として加わった。実証実験の場をANA FESTAに移し、顔認証スタンプラリーの企業のマーケティング活動における有用性と、広告媒体の価値を検証する。
共同実証実験を通じて4社は、新たな顧客体験を提供することで店舗集客を図るとともに、「ANAマイレージクラブ」の番号(10桁)に紐づく属性、利用データを元に、多様化する利用者ニーズに合わせたマーケティング活動を進めていく。
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