Amazonは米国時間3月27日、開発者がテストを行えるよう「Amazon Sidewalk」ネットワークを開放した。同社が「安全かつ低消費電力で長距離接続が可能な」ネットワークと説明するこの巨大ネットワークは、米国で数十億台のデバイスに接続環境を提供するよう設計されている。開発者は、補完的なテストキットを注文して、所在地や日々のさまざまなシナリオにおけるカバレッジを検証できるようになった。
「iPhone」の「Find My」(探す)ネットワークを使用して「AirTag」や紛失した「AirPods」を見つけた経験がある人なら、おそらく、それが非常に便利であることを知っているだろう。「探す」ネットワークと全く同じというわけではないが、Amazon Sidewalkも互換性のある「Echo」デバイスや一部の「Ring Spotlight Cam」をブリッジとして使用する同種のネットワークである。
Sidewalkは、それぞれのブリッジのインターネット帯域幅の一部を使用し、それらを組み合わせて共有ネットワークを構築する。つまり、地域内でこの機能が有効化されたブリッジを持つ人が増えれば増えるほど、ネットワークはより強力になる。
Amazon Sidewalkプロジェクトを検討しているユーザーは、同社のウェブサイトにアクセスして、世界のネットワークカバレッジをおおまかに確認できる。このマップを見ると分かるように、カバレッジはかなり大規模で広範囲に及んでいる。
「Tile」トラッカーやRingの防犯カメラなど、Amazon Sidewalkネットワークと互換性のある新しいデバイスを入手すると、設定からSidewalk機能を有効にできる。例えば、鍵に付けたTileトラッカーを見つけるのにSidewalkを使用するとしよう。鍵の場所を「Alexa」に尋ねると、Alexaは、鍵の近くにあるブリッジが知らせた最新の位置情報を取得できる。
Amazon Sidewalkを開発者に開放することで、メーカーはSidewalkを使用した新しい低帯域幅ネットワークデバイスを作れるようになり、顧客は購入できるデバイスの選択肢が広がる。Amazonによると、NetvoxやOnAsset、Primaxなどの企業が2023年内に新しいSidewalk対応デバイスを発売する予定だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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