有料動画配信サービス「U-NEXT」を運営するU-NEXTは3月28日、「SPOTV NOW」を運営するLIVE SPORTS MEDIA(LSM)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。
同日から月々1200ポイントで、SPOTV NOWが配信するコンテンツをU-NEXTで楽しめる「SPOTV NOWパック」を提供する。
SPOTV NOWは、2022年に「SPOZONE」からサービス名称を変更するとともに、冨安健洋選手、三笘薫選手が所属する英国の「プレミアリーグ」の全試合の配信を開始。そのほか、前田大然選手、古橋亨梧選手がプレイする「スコティッシュ・プレミアシップ」、イタリア「セリアA」の全試合や、大谷翔平選手が所属する米メジャーリーグ(MLB)のエンゼルス戦全試合など、サッカー、野球といったスポーツコンテンツを配信している。
また、U-NEXTは、月額利用料2189円(税込)で26万本以上の動画、170誌以上の雑誌などが見放題、読み放題になるとともに、月々1200ポイント(1200円相当)を付与している。今回発表したSPOTV NOWパックは基本的にSPOTV NOWと同一のコンテンツを楽しむことができるため、1200ポイントを充ててU-NEXTでプレミアリーグやセリアAなどを楽しめる。
U-NEXT 代表取締役社長の堤天心氏は、「従来から提供してきた映画、ドラマ、アニメにスポーツを加えた4本柱として、総合的なエンターテインメントサービスを日本のユーザーに届けてきたい」とした。
LSM CEOの梅澤孝氏は、「協賛企業から提供されるコンテンツなど一部除外する可能性はある」としながらも、主なライブコンテンツなどは同一のものを楽しめると説明する。
また、U-NEXTとの協業メリットについて、「スポーツというコンテンツは、男性の視聴者が多い。近年は高齢の方が多くなっているという傾向もある。マーケットやエンゲージメントなどの観点から、もう少しスポーツ全体をボリュームアップさせたい」という。さまざまなエンターテインメントコンテンツを持つU-NEXTを通して、よりライトな層にアプローチしたい意向だ。
なお、SPOTV NOW自体は、月額利用料が1300円(税込)、年間では9900円でサービスを提供している。SPOTV NOWの年間プランと今回発表した1200ポイントのSPOTV NOWパックを比較すると割高感があるが、「SPOTV NOWの契約の多くが月契約となっている。ライト層の『入り口』という観点からも、(月額1300円と比較して)少し安く設定したという認識」があるとした。
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