ソフトバンクグループのSB C&Sは3月16日、SWITCHBOTのスマートリモコン「SwitchBotハブ2」を発表した。3月24日に発売する。
スマートホーム規格「Matter(マター)」対応に加え、アプリとリモコンの状態を同期する新機能「IR Decoding(アイアールデコーディング)」を搭載した。価格はオープンだが、「SoftBank SELECTION オンラインショップ」では9970円(税込)で販売する。
SwitchBotハブ2は、複数の赤外線リモコンを1つにまとめられるスマートリモコン「SwitchBotハブミニ」の上位モデル。SWITCHBOT プロダクトマネージャーの北島祥氏は、「超高性能な『赤外線リモコン』、高精度で感知する『スマート温湿度計』、1シーンをワンタッチで起動する『スマートボタン』、Matterに対応する『スマートホームハブ』の4役を兼ねた“4in1”製品」と紹介する。
リモコン機能では、4800社以上、8万3000以上の型番のリモコンに対応。赤外線コードのアップデートは半年周期で実施し、新たな製品にも対応していくという。
本体には主となる赤外線LEDを1つ、そのほか補助用赤外線LEDを6つ搭載し、SwitchBotハブミニの約2倍の赤外線送信範囲を実現。強化した赤外線送受信範囲により設置場所を問わず、広範囲の家電をストレスなく操作できるとしている。
新機能となるIR Decodingでは、エアコンの物理リモコンが発信した赤外線情報をSwitchBotハブ2も受信して、アプリと同期する。北島氏は、「従来は、エアコン本来のリモコンで操作した場合の操作結果をアプリに反映することができなかった。(IR Decoding機能により)例えば大人数の家族でお年寄りやお子様が本来のリモコンで操作した場合の結果も、アプリに反映することができる。『デジタルデバイド』の解消にもつながる」とした。
温度や湿度を把握するセンサーは、高性能であるほど発熱しやすいWi-Fiチップの影響を避けるべく、ケーブルに搭載。より精確な室内環境を確認できるという。照度センサーも搭載し、室内環境を把握して測定値をトリガーに家電を操作する、といった“シーン”を登録可能だ。
本体の画面には、オンとオフの切替ボタンを用意。例えば、外出の際に「OFF」をワンタッチし、エアコンやテレビ、照明などを一括で消すといったシーンを設定可能。シーン設定はカスタマイズもできる。
また、「SwitchBot」ブランドとして初めてMatterをサポートし、「Apple HomeKit」と連携できる。Bluetooth製品の「SwitchBotカーテン」と連携させ、アプリや「Homepod/Apple Watch」からカーテンの開閉を操作するといったことが可能だ。
SwitchBotハブ2は、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、ZOA、DCM、ノジマ、ビックカメラ、ベイシア電器、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラといった全国の家電量販店や、SoftBank SELECTION オンラインショップ、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで販売する。
SwitchBotブランドの国内販売を担うSB C&Sでコンシューマ事業本部 プロダクト推進部 部長を務める酒井俊秋氏は、「SwitchBotブランドを含めたスマート家電は従来、オンラインでの販売が中心となっていたが、ユーザーのみなさまにより一層知って、見て、触れていただきたい。SwitchBotハブ2をきっかけに、実店舗での販売を強化したい」とし、年内に1000店舗以上のオフライン店舗でSwitchBotブランドを販売する予定を明かす。SwitchBotハブ2を“起爆剤”にしつつ、製品をより理解できる体験イベントも実施していく予定だ。
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