AI文字起こしおよび議事録サービス「Rimo Voice」を提供するRimoは3月9日、OpenAIの「ChatGPT」を活用した要約機能のベータ版を公開した。
ChatGPTを活用した要約機能では、Rimo Voiceで文字起こしした内容の要約が、文字起こしの冒頭に箇条書きで表示され、ミーティングの要旨を短時間で共有できるようになる。
個人アカウントの場合、管理画面で同機能をONにすると要約を利用できる。ノートを開き「要約を追加する」をクリックすると、数秒で要約が表示されるという。企業アカウントの場合は管理者が同機能を有効化する必要がある。
同機能を実装するにあたって「Rimo Voiceの文字起こしの精度が100%ではない中で要約をすることができるのか、ChatGPTが苦手とする長い文章を要約することが可能なのかという部分がチャレンジングだった」という。これら課題を独自のチューニングで克服したことから、今回のリリースに至ったとRimo側は説明する。
また、要約機能はOpenAIの機能を活用しているため、文字起こしの内容がOpenAIに送信される。Rimo Voiceではセキュリティに配慮しデータを暗号化して送信しているといい、またChatGPTのデフォルトと異なり、「AIの改善に利用しない」との申請を行った上で利用しているという。
今後はベータ版のフィードバックをもとに、商談分析やYouTube動画、セミナーの文字起こしなど、多様な要約の生成に挑むとしている。
ChatGPTを活用した要約機能は、ビジネスチャットの「Slack」などをはじめ、さまざまなITサービスで導入が相次いでいる。
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