日本テレビ放送網は2月27日、「みんながワクワクする未来」を創造するための共創の仕組みとして「日テレ共創ラボ」を開始したと発表した。開局70年を迎え次の時代の体験価値を生み出すとしていて、日テレ共創ラボのWEBサイトも公開している。
日テレ共創ラボは、日テレグループがエンターテインメントで培ってきたノウハウやリソースと、さまざまな業種のパートナーの先端テクノロジーやサービス、プロダクトなどを持ち寄り、次の時代の社会と文化に貢献できるチャレンジの創出を目指すという。
具体的には、生活者における近未来の「街ナカ」「家ナカ」でのエンタメ体験と、「未来社会」「未来世代」への貢献という4つの共創テーマを設定している。
「街ナカ」では、テクノロジー企業やクリエイターとの共創で、都市体験まで含めた次世代のエンターテインメント体験の創造を目指す。
プロジェクト第1弾として、森ビルやバスキュールなどと「クリエイティブエコシステム構築に向けた共同プロジェクト」を開始。虎ノ門ヒルズエリアを舞台にした、業界や領域を超えたコラボレーションを通じ、新たな都市体験やコンテンツを創出し発信していく。
また、プロジェクトの活動拠点のひとつとして、XRライブ配信が可能なボリュメトリックスタジオを備える「TOKYO NODE LAB」が、2023年秋に虎ノ門ヒルズステーションタワー8階に設置される予定だ。
「家ナカ」では、次の10年に向けて、近未来に実現したいリビングライフのアイデアと体験を、さまざまな企業や大学との共創で試作していく。
プロジェクトの第1弾では、パナソニック Future Life Factoryとの共創プロジェクト「『GORAKURASHI』 with Panasonic design Future Life Fact」を実施。家族の関係性が良くなるリビング体験、コミュニケーションが生まれるリビング体験など、アイデアを具現化していく。
また、五感を介して伝えるメディア体験をテーマとした、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科Future Crafts Projectとの共同研究プロジェクト『「五感を伝送する体験型メディア技術の研究開発」with Keio Media Design Future Cra」を実施する。
「未来世代」では、次世代を担う「α世代」の子供とその未来のために、学びとエンタメを掛け合わせることで新たな体験価値を生み出していくという。
プロジェクト第1弾では、子供たちが「好き」を見つけ、伸ばすことで、未来をワクワクしながら想像できるきっかけをつくる「学び」のイベント「汐留サマースクール(仮)」を予定。2023年8月に汐留エリアで計画中だという。
同イベントでは、「宇宙」「サイエンス」「アート」「スポーツ」などをテーマに、好奇心を伸ばし、親子で楽しめるイベントを目指す。
「未来社会」では未来社会では「ソーシャルインパクトラボ」を、社会的なインパクトの可視化を研究実践し、環境系、DE&I系、クリエイター支援系のソーシャルスタートアップとの共創も視野に未来社会へ貢献していく。
プロジェクト第1弾として、社会的インパクト測定やインパクト投資についての手法を実践し、ソーシャルスタートアップ企業との共創や、同社のサステナビリティ活動に反映することで、社会的活動を推進していくという。
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