TikTokは透明性のさらなる向上のため、コンテンツとアカウントに関する公開データをより多くの学術研究者に提供する。
同社は米国時間2月21日、米国の非営利学術機関に所属する研究者を対象に、研究向けAPIの使用に対する申請の受付を開始したと発表した。同社は研究向けAPIのベータ版を2022年11月から、Content and Safety Advisory Councils(コンテンツと安全性の諮問委員会)に所属する専門家グループのみに公開していた。
TikTokは発表の中で、今後は米国外にも提供を拡大していくとした。米国外の機関に所属する研究者も今すぐ申請はできるが、その審査はこのプロジェクトが米国外に拡大した後になるという。
これは、米国でますます厳しい監視を受けているTikTokが、透明性を高めるためにとっている対策の1つにすぎない。政治家やその他の当局者は、中国企業である字節跳動(バイトダンス)が運営するTikTokについて、中国政府に米国ユーザーのデータへのアクセスを許可するなど、国家安全保障に対する脅威になる恐れがあるとして懸念を示している。一部の州は、州所有の端末やネットワーク上での同アプリの使用を禁止している。
TikTokは、ユーザーデータを中国政府に提供していないと繰り返し主張しており、2022年にはOracleと提携して、米国ユーザーのデータを同国にあるクラウドサーバーに移管した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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