ペンシルバニア大学ウォートン校の教授が、人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」に一般的な経営学修士課程(MBA)の最終試験に解答させて採点したところ、「B」評価の合格点に相当すると報告した。
ウォートン校で運用・情報管理を教えるChristian Terwiesch教授はChatGPTについて、「基本的な運用管理およびプロセス分析の問題で、素晴らしい解答」を作成すると述べた。
「答えが正しいだけでなく、説明も優れている」と、同教授は新たに公開された報告書に記した。
だがTerwiesch教授は、ChatGPTが「小学6年生の算数レベルの比較的簡単な計算で、驚くようなミスをする」と補足し、より高度なプロセス分析の問題には今のところ対応できないとしている。その一方、ChatGPTの現行バージョンは、人が出すヒントに応じて答えを修正し、正しい解答にたどり着くことが可能だ。
「この能力を考慮すると、試験でBかB-の評価を受けたと言えるだろう」(Terwiesch氏)
Terwiesch教授の出題のいくつかは、処理能力の異なる複数のマシンを使った処理作業において、ChatGPTがボトルネックを特定できるかどうかをテストすることを狙いとしていた。
しかし、ChatGPTは中級程度の計算で「ありえないほど大きなミスをした」という。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス