Web3領域に特化したインキュベーターのTane、約10億円を調達

 Tane(表記はeにアクセント符号)は1月27日、DEEPCORE、XTech Ventures、DeNA、B Dash Venturesおよび個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、約10億円の資金調達を実施したと発表した。

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 Taneは、起業家や開発者などの経験のあるメンバーを中心とした、Web3領域に特化したインキュベーター。ドバイ、ニューヨーク、東京の3拠点で、ブロックチェーン技術を活用したシード、アーリーステージのスタートアップやプロジェクトに出資している。具体的な投資実績としてZypsy、Superlocal、The Culture DAOなど、支援実績としてSenspace、UnUniFi、Not A Hotelなどを挙げている。

 同社によると、2021年に32億ドルだったWeb3の市場規模は、2030年に約25倍の815億ドルに達するという。

 一方で、サービスの信頼性や価格が不安定、利用ユーザー数がまだまだ少ないといった特徴もあると指摘。未成熟な業界では単なる資金提供のみではなく、ともに事業を成長させるという具体的な実務貢献がカギとなるため、Taneは出資だけでなく、実務経験豊かなメンバーによるプロダクト開発、トークノミクスの設計、リサーチ、日本市場の進出支援といった実質的な支援を実施しているという。

 なかでも、インフラストラクチャー(レイヤー1、レイヤー2のブロックチェーン)、プライバシー、クロスチェーンソリューション、セキュリティ、コンシューマーアプリケーション×トークノミクス、DAO関連、NFT、Defiなどの領域に注力。知見を持つメンバーによる経営や事業についてのアドバイスで業界の発展に貢献することを目指すとしている。

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