宇宙を感じながら「ととのう」--KDDIが銀座に開設した「無料の瞑想空間」を体験

UchuBizスタッフ2023年01月16日 14時30分

 2023年3月31日まで、銀座にあるKDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI(以下、GINZA 456)」でデジタルヒーリング体験「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ(以下、ととのう宇宙ラウンジ)」が開催されている。


 このイベントは、約30分の時間の中で、静かな暗闇の中で気持ちをしずめる「瞑想タイム」と、幻想的な映像に包まれてリラックスする「休憩タイム」を交互に繰り返すことで「ととのう」状態になれる、という内容だ。また、体験者の脳波をリアルタイムで測定することで、イベント終了後にどれだけととのったかをスコアで算出もしてくれる。

本記事では、ととのう宇宙ラウンジの体験の模様をレポートをする。

銀座の一等地にあるKDDIのコンセプトショップ

 本題に入る前に、GINZA 456を簡単に紹介する。GINZA 456は、5Gなどといった先端テクノロジーを活用したKDDIのコンセプトショップだ。



 地下1階~2階まであり、1階ではauで取り扱っている5Gスマートフォンの展示や、Elon Musk氏が率いるSpace Exploration Technologies(SpaceX)の衛星ブロードバンドサービス「Starlink」をはじめとした様々な最新ガジェットなどが展示されている。2階では、auとUQmobileの最新ラインアップの展示や、アフターサービスの手続きなどが可能なスペースが用意されている。

 ここまでだとよくあるコンセプトショップだが、面白い点は、地下1階で最新テクノロジーを活用したコンテンツが体験できることだ。

 地下1階では、定期的にコンテンツの入れ替えを行っており、過去には葛飾北斎の浮世絵をモチーフにした新感覚アート体験「HOKUSAI REMIX」や、脳波でデザインの変わる桜を楽しめる「願いツナグサクラ」などが開催されてきた。このスペースで新しく始まったイベントが、今回紹介するデジタルヒーリング体験「ととのう宇宙ラウンジ」だ。

宇宙空間で「ととのう」という新しい体験

 ととのう宇宙ラウンジは、体験型のイベントだ。フロアは広々としており、最大8人がイベントを体験できる。このイベントのポイントは3つある。


 ひとつは、「宇宙でととのう」こと。ととのう宇宙ラウンジは、約30分の体験時間の最中に、宇宙空間の中で気持ちをしずめる「瞑想タイム」と、幻想的な惑星の映像を眺めながらリラックスする「休憩タイム」がある。


 瞑想タイムとリラックスタイムを繰り返すことで、サウナと水風呂のようなととのう感覚になれるという仕組みになっている。

瞑想中の筆者
瞑想中の筆者

 宇宙を眺めながらの瞑想はひとことで言えば神秘的。深呼吸をするだけでも普段より心が落ち着く感じがした。1回の瞑想時間は3分と短い。本格的に瞑想をして心を落ち着かせても良いし、宇宙空間の映像をぼーっと見ているだけでも心が落ち着いてくる。

 その後のリラックスタイムでは、思わず写真を撮りたくなるような幻想的な映像が観られる。振り幅がある体験を繰り返すことで、ととのったような気持ちになれた。

ブレインテックでリアルタイムに脳波を計測

筆者のスコア。100点中80点
筆者のスコア。100点中80点

 ポイントふたつめは、どれだけ整ったかをスコアで教えてくれること。このスコアは、お坊さんやヨガマスターなど、ととのうことが得意な人たちの脳波データをサンプルし、体験者がどれくらいシンクロしているかをリアルタイムで計測することで算出される。

耳(外耳道)から脳波を取得できる脳波計「VIE ZONE」(In-Ear EEG)を装着して測定する
耳(外耳道)から脳波を取得できる脳波計「VIE ZONE」(In-Ear EEG)を装着して測定する

また、瞑想中は自分のシートの周りのゆらめきで、自分がととのっているのかを確認できる。ととのっているときはクリアな青色、ととのっていないときはオレンジ色などリアルタイムで色が変わるのでその体験自体が面白かった。

昼と夜で表情が変わる幻想的な惑星

 最後のポイントは、未知の惑星での触れて遊べる体験だ。

休憩タイム中の映像
休憩タイム中の映像

 イベントでは、終盤に未知の惑星に着陸する。この惑星では、センサーの感知で動くインタラクションが楽しめる。例えば、動物に触れるとリアクションを返してくれたり、オブジェに触るとオブジェが回転したりする。

 この惑星は昼と夜で表情が変わるのもポイントだ。夜になると幻想的な映像が流れる。思わずみとれる、もしくは、ずっと写真や動画を撮りたくなるような映像が一面に広がる。

 この後、地球に戻り、そこで「ととのうスコア」が出てきて終わりとなる。筆者の感想を述べると、30分という短い時間ながらも、ととのったような感覚になり気持ちが軽くなった。

 イベント終了後にスコアが表示されることにゲーム性も感じた。筆者は80点と比較的にととのったスコアではあったが、初回ということもありリラックスよりわくわくや緊張感が勝った面もある。次回はもっと高得点を狙いたい気持ちにもなったし、逆に自分自身をもっと理解するという観点から、どういう感じで過ごせばスコアが減るのかも見てみたいと思った。

インフルエンサーがビジュアルを担当

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 最後に、ととのう宇宙ラウンジを企画した、KDDI ブランドマネジメント部の米澤ちなつ氏に話を聞いた。このイベントは、企画検討から4〜5カ月で実現したという。

 「ととのう宇宙ラウンジは、忙しない年末年始に心を落ち着けてもらいたいと思い企画した。また、銀座というキラキラした空間だからこそ、落ち着きたいとも思った。実際に体験をした方から『仕事帰りにととのった』などの声をいただいている」(米澤氏)

キャプション
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 イベントフロアで体験できるイベントは基本的に無料だ。無料イベントでありながら、合計22台のプロジェクターから四方に映し出される映像は圧巻で、触れることで表情を変えたり、脳波のデータをリアルタイムで映像に反映させたりなど無料とはおもえないほど凝っている。

 なぜ、無料で年に何度も新規のイベントを行っているのだろうか。米澤氏はひとつの理由として「auのブランドスローガンである『おもしろいほうの未来へ。』を感じていただきたいから」という理由を挙げた。

 「コスト面でみると、代理店を挟まず直接開発業者と取り組みを行っていることもや、インフルエンサーを活用していることも大きい。今回のキービジュアルはインフルエンサーが撮影した。インフルエンサーの方からは、これまでとは違うアプローチやアイデアも提案してもらっている」(米澤氏)


 ととのう宇宙ラウンジは、2023年3月31日まで無料で開催中だ。イベントは完全予約制で、Webサイトより申し込みができる。また、直接足を運べない人のために、スマートフォンアプリからも体験が可能だ。

 仕事帰りのリフレッシュや、休日の気分転換などに、銀座のど真ん中で宇宙を感じながらととのってほしい。

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