中国のEコマース大手阿里巴巴(アリババ)の創業者Jack Ma氏が、傘下のフィンテック企業Ant Groupの支配権を放棄することになった。Ant Groupによれば、これはコーポレートガバナンスと透明性を高めることを目的とした改革の一環だという。
Ant Groupは現地時間1月7日に発表したプレスリリースで、株主構成の「調整」により、Ma氏を含む複数の主要株主の議決権が変わると説明した。
同社によれば、これまでHangzhou Junhan Equity Investment PartnershipとHangzhou Junao Equity Investment Partnershipという2つの投資会社がAnt Groupの株式計53.46%を保有していた。
この2社のゼネラルパートナーであるHangzhou Yunbo Investment Consultancyの株式の34%をMa氏が、他の3名の大株主(Eric Xiandong Jing氏、Simon Hu氏、Fang Jiang氏)がそれぞれ22%の株式を保有し、Ant Groupに関する事項については、Ma氏が支配権を持ちながら、各人が議決権の行使にあたって「協調して行動」することで合意していたという。
しかし、今回の改革によって状況が変わり、Ma氏ら4名は、協調して議決権を行使するという合意を破棄することになった。
Ant Groupによると、この変更により、1人の株主が単独または他の株主と連携して株主総会の結果を左右する権力を持つことはなくなるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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