非接触充電に関する国際標準規格化団体のWireless Power Consortium(WPC)は、既存規格「Qi」(チー)の後継規格「Qi2」(チーツー)を発表した。Appleの「MagSafe」技術をベースにするという。
Qiは、スマートフォンなどバッテリー内蔵デバイスの充電を、充電台の上に置くだけで可能にするための非接触充電技術。デバイスにケーブルを接続しないため、充電時の手間を省ける。デバイスに充電用端子を設ける必要もなくせる。
AppleのMagSafeは、デバイスと充電器を磁力で吸着させる。これにより、確実な位置合わせが可能となるそうだ。Qi2は、MagSafeの仕様をベースに「Magnetic Power Profile」を規定し、デバイスと充電器を簡単に正しく配置できるようにする。
これにより、Qi2対応デバイスと充電器は適切な位置関係となり、充電効率が向上し、充電速度も高まるという。さらに、吸着する面が平らでないデバイスと充電器の組み合わせも、利用可能になる。Qiに対する後方互換もあり、Qiを置き換える規格とする。
Qi2対応のデバイスや充電器は、2023年のホリデーシーズンには登場する見通し。
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