富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は12月20日、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」に暗記学習用機能を追加したと発表した。
対象となるのは、「QUADERNO A5(Gen. 2)」(型番:FMVDP51)と「QUADERNO A4(Gen. 2)」(型番:FMVDP41)の2機種。最新のファームウェアアップデートにより、新機能が追加される。
QUADERNOは、「本物の紙とペンのようなスムーズな書き心地」「くっきり見やすく目に優しいディスプレイ」「持ち歩きがストレスにならない驚きの薄さと軽さ」を実現した電子ノート。
手書きでメモがとれるほか、PCやスマートフォンからPDFデータを取り込み、直接書き込むことが可能。一般的な大学ノート約20万冊相当のデータが取り込める。
今回、「手書き」と親和性の高い「学習」にフォーカスした機能のほか、ユーザーフィードバックをもとに開発した「暗記モード」の提供を開始する。
同社によると、利用実態を調べる中で、スキルアップや学習のために利用する人が一定数いることが分かったという。また、手書きやスキルアップに関するアンケートを実施したところ、約90%が「勉強中に手書きをしたい」と回答した。
また、QUADERNOに興味があると回答した人は他製品と比べ、言語・専門知識・ITなど、あらゆるジャンルのスキルアップに対して興味度が約20%高い傾向にあるという。
そこで、限られた時間の中でスキルアップに励んでいる人に対し、いつでもどこでも効率良く学習できるように「暗記モード」を企画・開発した。
新たに搭載する「暗記モード」では、「隠す」「手書きする」といった従来の学習方法の良さを継承しながらも、さらにスマートに学習できることを目指したという。
具体的には、マーカー/ハイライトで覚えたいカ所に線を引き、「暗記モード」を有効化した後、目のアイコンをタップすると覚えたいカ所が黒く塗りつぶされるようになる。
塗りつぶされたカ所は、スタイラスペンでタップすることで再度見えるようになる。なお、目のアイコンのオン/オフにより、一括表示/非表示も可能。
これにより、オリジナル単語帳の作成だけでなく、取り込んだテキストやQUADERNOで作成した授業ノートをそのまま暗記学習に活用することができるようになる。
このほか、スワイプした指を画面から離さずに止めることで、連続してページをめくることができる「連続ページめくり」や、3種類のスリープ画面設定(標準、選択したページ、スリープ前の画面)を新たに搭載する。
さらに、QUADERNOとクラウドを連携するWebサービス「My Note Cloud」(提供:アップデータ)が12月15日に正式リリースされた。
同サービスにより、QUADERNOに書き込んだノートを自動的にクラウドへと保存できるほか、クラウドに保存されたノートをPCやスマートフォンで見ることができるようになる。
同サービスは、2022年3月より「βテスト」という形で公開しており、今回正式にリリースすることになった。
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